その日は深夜までクラブで遊んでバイクで家に帰る途中、近所の古い家の軒先にオレンジ色の雲がたなびいていた。
風が吹いているにも関わらずその雲は固まったように動かない。
一旦バイクを止めてしばらくまじまじと見ていたが、すぐにそれが何なのか気がついた
「ああ、この家は誰か亡くなったんだな」
再びバイクを発進させ、家についたら母にご近所で近々葬儀があると伝えた。
翌日の午後、その家には白黒の鯨幕が下がっていた。長い事入院していたお婆さんが昨夜亡くなったらしい。
人の魂の色は新鮮?な時はオレンジ色なんだなと思った。
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