ひらひらと舞い降りてくる雪片を眺めていると ふいにその動きが止まり、中空に静止してしまった。 2022年01月11日 カテゴリ:不可解な話 冬の夕暮れ時、男が山仕事を終えて道を下っていると雪が降ってきた。足を停めて空を仰ぎ、ひらひらと舞い降りてくる雪片を眺めているとふいにその動きが止まり、中空に静止してしまった。驚いて声をあげると、一瞬後、雪は何事もなかったように静かに落ちてきた。家に帰ると、女房が少し驚いたような調子で言った。「あれ?忘れものかい?さっき出て行ったばかりじゃないか」戸口から振り返ってみると、山の向こうから朝日が昇ってくるところだった。 「不可解な話」カテゴリの最新記事 コメントする コメントフォーム 名前 コメント 評価する リセット リセット 顔 星 投稿する 情報を記憶
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