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山村に住む母親が、入院施設のある市内に入院した知人がいた

入院するもまもなく、帰りたいと母親が泣くようになった
病気(癌)の事もあり、話をそらしながらも、入院させていた

そのうちに泣かなくなった母親が、奇妙な行動をするようになった
まるで見とれるように、自分の手の表と裏を見る
見舞いに来た知人の叔父がそれを見て慌てた

「手鏡だ・・・」  死期の近い人がする行動らしい

そんな母親を見て「最後は家で・・・」と先生に話し、山の家につれて帰った
不思議に帰ると、母親に表情がもどり、手鏡を見なくなったらしい

「育った山の空気は邪気のようなものを払うのかな?」と語っていた