牛頭鬼馬頭鬼 って知ってるか?
一般には地獄の亡者共を監督する羅卒の頭と言われている牛頭の鬼と馬頭の鬼だ
日本の仏教説話の中では、この世を彷徨ったり地獄を逃げ出した亡者を捕まえる役目も担っている
本来死者は三途の川を渡り現世の着物を脱ぎ、49日目には閻魔大王の前に立ち、最初の審判を受けなければならない
(地獄には10人の裁判官がいて、順々に裁判を受けてから行き先が決定する)
この世を彷徨う亡者はこの審判から逃げた。という罪人とみなされて、牛頭鬼馬頭鬼が捕まえに来る
宗派や地方によって詳細は違うんだが、
一般的なイメージの牛頭鬼馬頭鬼は罪人を捕まえて地獄に連れて行くための鎖を持っているという
鎖は地に垂れて二鬼神が動く度に音を立てる。地獄を出た2鬼神は直進しかできない
捕まえる亡者を見つけると2鬼神は地獄から鎖の音を響かせてやってくる
幽玄の世界から響く音は亡者の足を地に縫いとめ、恐怖から逃げる事も叶わず、投げつけられた鎖を首に受けて地獄まで引きずられて行くそうだ
牛頭鬼馬頭鬼に連れられて行くと、逃亡の罪が確定して地獄に行くしか道はない
但し、救済の道がある。簡単で難しい事だ。誰かがその人を想って経を唱えればよい
ありがたい経文が獄卒の目を眩ませ、唱えた人間を守り、亡者をあの世へと誘う
自力であの世へ着けば多少の遅刻は許されるし、経を唱えてもらえる「徳」がある
と加点をプラスされて極楽への道が開かれる。
地獄への道を降りていっても経文の力が亡者を守り、獄卒の目を眩ませて地獄の責め苦から守られる
経文の力は極楽へ届き、釈迦や如来が救い上げてくださるそうだ
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牛と馬の顔をしている事に深い意味を感じる。
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