その日は、妹と留守番をしていて、ヒマな午後を過ごしていました。
田舎に住む私たちは、特に暑い日などは、玄関や窓を開けっぱなしにして生活をします。
ウトウトと、していると
妹が「遊びに行く!」といいました。
よく、近所で妹と遊んでくれる人がいるので、
階段の踊り場の窓から、今日もその人たちが遊んでいるか、確認することにしました。
窓を開け、その人たちの姿を探しますが…
今日はいませんでした。
しかし、代わりに別の人がいました。
その人たちは、見てすぐ異様な人と分かりました。
髪が逆立ち、歩き方がとても人の様ではありませんでした。
(頭おかしい人だ!)っと、すぐ分かり窓を閉めようとしました。
しかし、何も分からない妹が、
「な~にやってるの~?」の叫んでしまいました。
それが、こちらを見たときに、初めて女の人だと分かりました。
それは、いきなりこちらに走り出してきます。
急いで窓を閉め、私は姉の部屋へと行きます。
妹を引っ張っていきますが、「え。なになに~?」と、状況を理解していません。
いつも隠れて遊んでいる、屋根裏部屋へと通じる姉の部屋へ行き、
妹を屋根裏へ押し込めます。
「いいか?絶対出るなよ?」と言い残し…
部屋の扉を閉しめて、鍵をかけます。
正直、精神的な恐怖から逃れるために、ココへ来たのですが
大切なことを忘れていました。
玄関が、開きっぱなしということです。
しまったと、思ったときには、
すでに、木製の階段をすごい勢いで上って来ている音がしました。
それからは、扉をダンダン叩く音と、
外から窓へと、石を投げる音…
一時間は聞きました。
結局、警察沙汰になりましたが、いまだにその人たちは捕まっていません。
この26年間、一番怖い思いをしました。


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たいしたもんだ。
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