442 : 幽霊が見える儀式 1/7[sage] 投稿日:2011/05/28(土) 19:13:52.62 ID:Q/59qw3K0 [1/7回(PC)]
都市伝説みたいなものは、大半が誰かが適当に言ったものが 
伝言ゲームで広まって行ったり、ちょっとした事に尾ひれが付いて 
どんどん話が大きくなっていったりするものだと思う。 

これは、元々「やばいもの」だった内容が、伝言ゲームされていく 
うちに改編されて無害なものになっていったり、逆に無害だった 
ものが偶然に偶然が重なってヤバイものになってしまうという事も 
あるんじゃないかと俺は考える。 
あるいは、元々ヤバイ内容なのだが、意味のみが改編されていて 
別の内容で伝わっているものもあるんじゃないだろうか。 
都市伝説や噂ってのは、出所不明なだけにそういう得体の知れな 
いところもあるんじゃないのかなと。 
考えすぎだろうか? 

なぜ最初にこんな事を書いたのかというと。俺が中学生の頃に 
起きた出来事が、今考えると「そういう事」なんじゃないかと思える 
からだ。 
前置きが長くなってしまったけど、本題の中学生の頃の出来事を 
書こうと思う。 

続く


443 : 幽霊が見える儀式 2/7[sage] 投稿日:2011/05/28(土) 19:14:27.68 ID:Q/59qw3K0 [2/7回(PC)]
中学2年の夏休み、何人かで友達の家に集まって遊んでいると、 
そのうちの一人が霊が見えるようになる儀式?の方法を従弟から 
聞いたのでやってみようと言い出した。 

やり方は今考えると凄くありがちなもので、深夜0時に合わせ鏡を 
し、水の入ったガラスのコップを桑の葉を下に敷いて鏡の間に置く。 
そして、コップの上に和紙で蓋をしてその上に川原で取ってきた 
丸石を置き一晩放置する。 
翌朝、その水を飲むというものだった。 

俺たちは良く考えもせず、面白そうだと言う理由でこの儀式を 
実行した。 
ただし、桑の葉が見付からないのでその辺の大きな葉っぱで 
代用し、川原に丁度いい丸石がなかったので比較的角の少ない 
小石を使い、更に深夜0時からではなく午後4時頃に水をセット 
したが… 

翌朝、俺たちは昨日の友達の家に集合すると、全員でコップの 
水を回し飲みした。 
しかしとくにその時は何も起こらなかった。 
午前中は適当に遊び、午後は各自家出飯を食ってからまた同じ 
場所に集合しようという事になった。 

続く