502 : 4/6[sage] 投稿日:2011/06/10(金) 00:53:18.37 ID:JrSONFdtO [4/6回(携帯)]

ある日の夜。 

本当に誰かに首を絞められているんじゃないかという位の苦しさに襲われ、叔母は目を覚ました。 

首元を見てみると、ごおごおと燃え盛る炎の様に、あの緑の光が燈っていた。 

これは大変だ!と出るはずもない声を必死に振り絞り念仏を唱えた。 

その時、誰かがヒョコッとこちらを覗き込んできた。 

その人物は、叔母の父親(私から見ての祖父)だった。 

去年の正月に会って以来、一度も顔を合わせていなかった父親が何故? 
というか生きているはずなのに何で霊体で? 
もしかして生き霊?そんな物飛ばす技術あったん?(←www) 

と、念仏を唱えながら懐かしい父の顔を見ていると、現れてから微動だにしなかった父の口が動き、 

「ごめんな」 

とだけ言って静かに消えていったそうな。 

はぁ?(;´・Д・`)となっていた叔母が慌てて父の生き霊?を探すも勿論見当たらずじまいだったが、 
かわりに声が出るようになっていた。 


504 : 5/6[sage] 投稿日:2011/06/10(金) 01:01:07.59 ID:JrSONFdtO [5/6回(携帯)]

おかしいと思い、父の家を尋ねた叔母。 

70代にしては皺1つなく(髪もなかったけど)元気だった姿はなくなり、父はやせ細り見るからに元気がなかった。 

慌てて病院に担ぎ込み診断を受けた。 

父は咽頭癌に罹っていた。かなり進行していたらしい。 

同居していた彼の妻、つまり叔母の母(私から見て祖母)は大変冷たい人で、彼が風邪を引こうともスナック帰りにDQNに絡まれボコボコにされようとも、まるで気にも留めず。 
公務員であった旦那の金をただただ食い散らかす、どうしようもない人だった。 

病魔に蝕まれ変わり果てていく夫の姿を見ていながら、妻は何故のほほんと暮らせたのか。 

そして何より、何故もっと早く気づいてやれなかったのか。 

色々な怒りが込み上げてくる中、 
ふと、叔母は今までの事を思い出した。 

緑色の光。 

乗り移られ、声が出なくなった自分。 

そして何より、目の前に現れた父の姿。 

もしかするとこれら一連の出来事は、父なりの助けを求めるメッセージだったのかもしれない。 

やせ細り、声の出なくなった父の姿を見て、叔母はわんわんと泣いたらしい。



506 : 6/6[sage] 投稿日:2011/06/10(金) 01:09:48.38 ID:JrSONFdtO [6/6回(携帯)]

これで最後です。 


ありとあらゆる手を尽くしてもらったが、父はそれから暫くして亡くなった。 

「最後の言葉が『ごめんな』だなんて…。それはこっちの台詞よ~w」 

って笑ってみせた叔母は、最期の最期まで父親の手を離さなかったよ。 


おしまい。 

後日、私の夢の中に叔母の父(私から見て祖父)が現れて、携帯電話の料金についてガミガミ怒られましたwww 
東京事変ダウンロードし過ぎたからかなwww