10 : 1[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 21:56:11 ID:+j2iy5dZO [1/6回(携帯)]
今から2年くらい前に夜間高校通ってたときの話。
担任の田中先生(仮)と仲が良くて、放課後に2人で雑談しながら教室掃除するのが日課だった。
他の生徒は、授業終了後すぐに帰ってしまうのがほとんど。
一旦社会に出てから入学したから、先生との歳の差が2つくらいしかなくて
向こうも話しやすかったのか、仕事の愚痴とか旦那の愚痴とか聞かされてたw
んで、その日も2人で教室掃除してたら、窓際にいた田中先生がグランド見ながら
「あー、誰かフェンスよじ登ってる。めんどくさいけど危ないから注意してくるね。」
って言って、小走りに教室を出て行った。
私はその時、田中先生のいた窓際とから離れた机吹いててグランドは見えなかった。
ちょっと間して気になったからグランドを見たら、暗くてよく見えないけど
確かに学校の敷地を囲んでいる背が高めのフェンスをよじ登ってる赤いジャージ着た人間が見える。
15 : 2[] 投稿日:2009/05/23(土) 22:40:40 ID:+j2iy5dZO [3/6回(携帯)]
教室は3階にあるしグランドも結構広いからそいつのいるフェンスまでは、まぁ5分弱くらいかかる。
(先生もいちいち馬鹿ガキ相手しなきゃいけなくて大変だなぁ。てか、その間にアイツも降りるだろw)
とか思いながボーッと見てた。
そうこうしてるウチに田中先生の姿がグランドに見えて、
赤ジャージはフェンスの一番上にたどり着いていた。(てか、フェンスの向こう側は山なのになんしに登ってんだ?w)
文字通り私は高みの見物で、一人面白い半分に脳内突っ込みしてた。
田中先生は小走りに赤ジャージのもとに向かっている。
赤ジャージに目を移すと、びっくりすることにフェンスの上に立っていた。
(ちょwアイツすげぇwフェンス枠とか10cmもないだろw)
グランド中程まで走っていた先生も驚いたのか、走ってるスピードがほぼ歩いてる早さになっていた。
遠めにもびっくりしてるのが伝わってきて、私はおかしくてしばらく赤ジャージではなく田中先生を観察していた。
16 : 3[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 22:42:30 ID:+j2iy5dZO [4/6回(携帯)]
ジリジリとゆっくり歩み寄ってたのに田中先生は、急にクルっと踵を返して、
今度は小走りなんかじゃく全力疾走で必死に校舎に引き返してきた。
(え?)
っと思って赤ジャージを見るとくねくね踊ってるみたいに動いたり、
ジャンプしながら手を羽ばたくみたいにバタバタさせてた。
尺取虫みたいな気持ち悪い動きもしてた。
うまく言えないけど、関節がないみたいにぐしゃぐしゃなったり、
逆にあり得ない位置に関節があってそっからガクガク手振ったりしてた。
暗くて遠いから見えないけど私は何故か赤ジャージが笑ってる、っと分かった。
赤ジャージが人間じゃない異様なものだって気が付いて、私は怖くなり冷や汗が吹き出した。
(何アイツ!?先生は!?)
田中先生は相変わらず必死に走ってたけど、足がもつれてうまく前に進めないみたいだった。
すると昇降口から学校古参の鈴木先生がダーーッと、田中先生に駆けていって
担ぐように支えながら校舎に引き返してきた。
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