559 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:04/09/04 23:06 ID:fOV7S2k+ [1/2回]
スマソ 
酔っぱらった勢いで書かせてもらう。 
こういう事は本当に信じてないけど、俺の人生で一度だけ魂の存在を信じたくなった話し。 

俺には、大好きな叔父さんがいた。 
子供の時から、ものすごく可愛がってもらった。 
だけど、俺が高校の時に亡くなってしまった。 
「叔父さんが死んだ」と聞いた時、顔の血の気が引くってのが、こういう事なんだと分かった。 
通夜に行って、亡骸を見ると、なんか幸せそうな顔して布団の上に横になってた。 
泣くんじゃなくて、涙がものすごい勢いで流れて、ずっと、叔父さんの手を握ってた。 
線香を絶やしてはいけないって事で、叔母さんが徹夜してたんだけど、俺も一緒にいさせてもらった。 
ぼーっとして、叔父さんの顔見たり、立ち上る線香の煙を見ていたような気がする。 

俺がぼーっとしてると、なんか、肩をトントンって叩かれた。 
「誰だ?」と思って振り返っても誰もいない。 
また、ぼーっとするとトントン。 
それを何度か繰り返した時、コトッと隣の部屋から音がした。 
理由は分からないけど、ものすごく気になって見に行ってみると、そこには叔父さんが愛用してた机があって、 
その机に置かれてある本の一冊が手前に倒れていた。 
その本を手にとって開くと、俺のアルバムだった。 

叔父さんの子供はみんな女の子で、カレの身近で男の子は俺だけだったらしい。 
その本は、俺のアルバムだった。 
沢山の写真があって、一枚一枚に、丁寧に色々な事が書いてあった。 他愛もない事や、自分の夢。 
そして、その時、俺は言葉では言い表せないけど、ものすごく温かな何かに抱きしめられているような気がした。 
俺は魂や霊ってのは信じないけど、あれは、きっと叔父さんだったと思う。 叔父さんの香りがいた。 
叔父さん、俺は色々な事をかんばってる。 
それは、きっと仕事だったり、私生活だったり、もしかしたら趣味からもしれない。 
だけど、叔父さんの口癖を決して忘れない。 
「人のために生き、人を愛して死ね」 
叔父さん、ありがとう。 
マジでありがとう。