240 : 蟻 ◆GJCUnhVBSE [sage] 投稿日:2006/12/17(日) 04:50:18 ID:yBezmQGa0 [2/15回(PC)]
翌日に校内遠足を控えていた夜のこと。 
私は自室で遠足の準備をしていた。お菓子、レジャーシートなどをリュックにつめ 
る。着ていく服も用意した。時間はだいぶ遅くなっていた。 
そろそろ寝ようかと思い、電気を消してベッドに入った。 
すると、 
「○○ちゃん(私の名前)、もう寝るの? 私、明日休むから」 
枕元で、当時仲のよかったEちゃんの声がした。確かにEちゃんの声だったので、 
私はさほど怖いとも不思議だとも思わず、 
「わかった」 
と返事をし、そのまま眠りについた。 
翌朝起きて冷静に思い返してみると、あれはちょっとおかしい。なんで私の部屋で 
Eちゃんの声がするんだ。今日本人に会ったらどういうことか聞いてみよう。そう 
思いながら学校へ向かった。 
教室に着くと、やはり遠足の前だからだろうか、みんなうきうきしている。私は仲 
良しグループのYちゃんを見つけ、「Eちゃんはもう来た?」と聞いた。Yちゃん 
は、こう答えた。 
「Eちゃんね、今日休みなんだって。風邪ひいたらしいよ」 

さすがに恐ろしくなった私は、後日風邪が治ってEちゃんが登校してきても、とう 
とうあのことを本人に話す気にはなれなかった。