2017年04月

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    子供のころ、母方の実家である岐阜の田舎によく行ってた時の話。 
    山の間を川が流れているのどかなところで、俺は川で遊ぶのが大好きだった。 
    そのときも一人で川原の石をひっくり返して生き物を探していたんだが 
    風が強くなってきたと思ったら大粒の雨がぽつぽつ降り始め、俺は 
    あわてて屋根つきのバス停に逃げ込んだんだ。そのうち雨はどんどん強くなり 
    あたりはどんよりと暗くなってきてとうとう雷が鳴り出した。 
    ものすごい雨と風、雷も近くで轟音立てて落ちている。俺は一人バス停で 
    多分泣いてたと思う
    【嵐を弱める謎のおじさん】の続きを読む

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    小学校の頃6k歩いて学校に通っていた。 
    いつもの通学路は川沿いの道で集落を回りながら友人たちをピックアップしながら通っていた。 
    この通学路とは別に山の尾根を通るルートもあり、行きとは違う集落の子と遊んだ帰りはよくそこをつかった。 

    ある冬の日、遊びすぎて帰りが遅くなり、新月で月明かりも無かったので、 
    平衡感覚すら取れなくなったような深刻の暗闇だった。たびたび道を踏み外しそうになりビビッて歩いていたのだが 
    そのうち前方に懐中電灯のような光が現れて、道なりが分かるようになった。 
    同じ方向に移動しているので、同じ集落のおじさんが懐中電灯つかっている。と思った。 
    一緒になろうとして歩く速度を速めたがなかなか子供の足では追いつけなかった。 

    坂を下りる道に差し掛かったあたりで突然前を照らしていた光が消えた。 
    だが、そこはもう日頃の遊び場の範囲、よく分かる。道は一本しかなく。集落の墓地を過ぎて、坂を下りれば、神社があり、自宅がある。 
    私は家まで走ったが、先導してくれた人には会わなかった。 

    光が消えたのは墓地の辺りだった。

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    俺がこの前九州に出張した時の話。 

    仕事で九州に出張に行き、そのまま帰るのも面白くないと思い、近くの山で 
    ハイキングでもしていこうと考え、九州の名前も知らない山に登山の準備をして登った。 
    山頂まで到達し、帰路を歩いていると、さっき歩いてきた所と似た景色が見えてきた。 
    まぁ、この時点で薄々迷ったとは思ったが、ネガティブ思考も良くないと思い、そのまま進む。 
    またさっきと同じ光景。完全に迷った。どうしよう…弁当もさっき食べつくし、食料は無い。 
    このまま帰れないのか、と思いつつ歩いていると、目の前を小さな狸が歩いて行った。 
    【狸に連れて行ってもらった蕎麦屋】の続きを読む

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    去年台風が私の住んでる地方を直撃して、 
    裏山が崩れないかどうか家の中から様子を見ていた際変なものを見た 
    家と裏山を挟む道路に、白装束?を纏って髪の毛を多分腰の下くらいまで伸ばした 
    四、五歳くらいの子供が山を見上げるようにして座ってた 
    え、あの子何してるんだろうと思った瞬間、 
    その子がバッと立ち上がってすぐ近くの木にスルスルと登っていった 
    人間の動きというか、チンパンジーとかが木を上るときの動きに近かった 
    で、色んな木を伝いながらあっという間に山の頂上付近にたどり着いて、 
    風に吹かれながらずっとゆらゆら揺れてた 
    一応外に出てみたけど、もういたはずの場所には誰もいなかった 

    見間違いだろうと思っていたけど、同じようなものに父がその後遭遇した 
    父は毎朝裏山の周りをウォーキングするのが日課である 
    裏山は大体四十分もあれば一周できる程度の山だが、 
    その時は確実に四十分以上経っているだろうにも関わらず一周できなかったそうだ 
    さらによく周りを見渡しても、いつも見ている景色と少し違う気が… 
    で、ふと上を見上げると、私が台風の時見たのと同じような子が 
    木のてっぺんに乗っかってゆらゆら揺れながらこちらを見下ろしていたらしい 
    その瞬間怖くなって走り出したそうだ 

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    沖縄に新婚旅行に行った時の話 
    旅行2日目の夜、沖縄料理以外のものを食べようと焼肉屋に行くことに決めた 
    レンタカーのカーナビに焼肉屋の電話番号を入力して出発 

    しかし市街地とは真逆の方向へカーナビは誘導する 
    車は鬱蒼とした葉の茂る山道へ 
    ほとんど人気も街灯もなく、だんだん不安になって言葉少なになる二人 
    すると前方から突然野犬が現れた  
    【沖縄で見た謎の大型のサル】の続きを読む

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    その日からB先輩おかしくなった。特に俺の部屋に用も無いのに頻繁に 
    やってくる。んで、部屋の中をキョロキョロ見てる。 
    ついに俺も腹立ってきて言った。 
    「なんなんすか先輩。毎日毎日。なんか用があるならともかく!」 
    そしたら先輩が「オマエ、この部屋に何か隠してないか?」って。 
    そういえば日に日に視線が隠してある御札の方に行ってた気がする。
    【猫神様 後編】の続きを読む

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    事件が起こったのは大学2年の時。夜に寝てたら耳元で「シャン、シャン、 
    シャンッ」って音が聞こえてきた。例えて言うなら山伏が持ってる 
    杖?を地面に叩きつけてる感じ。あれ、確かシャンシャンいうやん? 
    その音がだんだん大きくなってくんの。「何これやべえじゃん!」って 
    思って起きようとしたら水の塊みたいなのが腹に落ちてきた感覚がきて 
    はい、金縛りってやつ。



    んで、金縛りにあってる間、腹の上に黒い塊がいるのが分かった。
    【猫神様 中編】の続きを読む

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    スペック:38歳 ♂ 既婚 霊能力なし 

    大学に合格して、学校側から紹介してもらった下宿に入ることも決まり、 
    「来月から俺もついに大学生だ!」 
    なんてウキウキしてた19歳の時。 

    大学に行く数週間前に母ちゃんから「お寺でも参っとく?」って言われた。
    【猫神様 前編】の続きを読む

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    もう十数年前になるんだけど、俺が幼稚園児だった頃の話 
    当時俺はおばあちゃんっ子で、土日は田舎のばあちゃんの家によく泊まりで遊びに連れて行ってもらってた 
    ゴールデンウィークに入り、俺の家族はばあちゃんのいる実家に帰省したのね 
    そのときはちょうど従兄弟の家族も帰省していて、夜中は従兄弟と一緒に暴れまくっていた 
    大声で叫びながら家の中で鬼ごっこやったりかくれんぼやったり 
    田舎だから周りに家も無いから騒いでも文句は言われないんだけど、やっぱりばあちゃん達からしたらうるさかったらしくて、 
    「昔からこの辺りでは夜中に騒ぐ子供がいると、連れていかれるって噂があるからいい加減にしぃや」 
    と軽く脅された。 
    言うことを聞かない子供をおとなしくさせるための嘘だというのは当時幼稚園児の俺でもすぐわかった 
    だからその時は「そんなわけないじゃんwww」とか思いつつ従兄弟と騒いでた 
    【夜中に騒ぐ子供がいると、連れていかれるって噂がある】の続きを読む

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    高校1年の頃の話。 
    少し長くなるけど聞いて欲しいです。 
    友達Aと友達Bと私は同じ部活に入っていたが、三人ともクラスはバラバラだった。 
    ある日、HRが終わり隣のクラスのAと部活に一緒行こうと思ったので、廊下で待っていた。 
    そのうちAのクラスのHRが終わり、Aが出てくるのを待ってたんだが、出てこない。教室のドアのところに行くと、Aや他の生徒何人かがいた。 
    私が「部活一緒に行かない?」と聞いたら、Aは「ごめん、今日は居残りなんだー。」と言った。私は何分までに終わるー?とか、そんな会話をドアのところで立ったまま、Aとしていた。 

    すると、後ろからトントン、と肩をたたかれ、はっきりとBの声で 
    「ねぇ私ちゃんー!一緒に行こう~」と言われた。 
    私は後ろを振り返らず「Bちょっと待ってて。」と言って二言三言Aと会話をしたあと、「じゃあA、先に部活行くわ!」と言った。 
    そしてBと部活に行こうと思い、振り返るとそこには誰もいなかった。
    本当に廊下には人ひとりいなかった。 
    【電話なんてかけてないよ!】の続きを読む

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