236 : 234[sage] 投稿日:2010/02/06(土) 05:32:08 ID:WOtrqvdH0 [3/6回(PC)]
(続き)
目の前で反り返った二本の指を見て、Tが絶望的な悲鳴をあげる。
「ぃぃぃぃぃぃ」
「おい、折れかかっているぞ」
そう言うと、Tの口の中に指を突っ込み、歯茎ごと引っこ抜く勢いで奥歯を一本抜き取った。
「おや、ひとつ間違えた。ひひひひひひ」
今度は掌ごと口の中に突っ込み、
「面倒だ、まとめて引っこ抜くか」
と顎ごと引っこ抜こうと力を入れる。
気を失いかけていたTが新たな激痛に身をよじる。
「ぁぁぁぁぁぁぁぁ」
その時
タン、ベチャ
雨乞い師の力が緩んだのに気づいたTが見ると、雨乞い師の脇腹が大きくえぐれて血を吹き出していた。
「あ?」
タン、ベチャ
今度は右太ももが破裂し、血肉を飛び散らせた。
雨乞い師の手から力が抜け、Tは小島の上に放り出された。
「貴様らぁぁぁぁぁ」
咆吼する雨乞い師が周囲を見渡す。その顔が、
タン
破裂して頭蓋骨をへばり付けた頭皮がべろりと右側に垂れ下がった。
さすがに力を失った雨乞い師が石碑から落ちる。
Tが周囲を見渡すと、ため池を取り囲むようにたいまつの群れがあった。その中には銃口から煙を出す猟銃を構えている人影もあった。
何艘もの小舟が小島に取り付き、鎌や鍬、日本刀を持った村人たちが乗り込んできた。
「往生せい、往生せい、往生せい」
そう言いながら村人たちは手にした得物を雨乞い師に振り下ろした。
(続く)
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