あんたが入ってからはドアの前で消えちゃうのよねえ
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834 : 二等兵 ◆V1bXEg2LXU [sage] 投稿日:03/12/29 06:10
初めて書き込みさせて頂きます、二等兵と申します。乱文にて読み辛いかと存じますが、
何卒ご容赦の程を。
当スレッドに該当する内容の話かどうか、些か疑問ではありますが、友人から聞いた話を
以下に書かせて頂きます。
私の友人にA君という人がおります。彼との付き合いは長く、よく遊んだりしているので
すが、そのA君の実家には、幽霊が住み着いているそうです。
ただ、この幽霊というのがちょっと変わっておりまして、その家(一族)における、代々
の当主(長男)にしか見えないそうなのです。件の幽霊の特徴なのですが、女性で、何故か
必ず後ろ向きに現れるらしいです。ですから、その幽霊を見たとしても、背中しか見えない
そうです。
A君は小学校に上がる前、見たそうです。夜中にトイレに行きたくなって起きたA君は眠い
目をこすりつつトイレまで行き、明かりを付けてドアを開けました。すると。
トイレの中には、A君に背中を向ける形で着物を着た女性が立っていたそうです。女性は微
動だにせず、無言で立っているだけだったのですが、髪の毛が物凄い長さで(トイレの床全
体に広がるくらいの長さだったそうです)、その異様さにビビッたA君は親の寝室にすっ飛ん
で行き、「幽霊出た~!」と言って泣き喚いたそうです。
(長いので一旦切ります)
827 : 猿憑き [sage] 投稿日:03/12/29 03:10
バァちゃんから聞いた話。
以前バァちゃんは、住んでいる地区の長をしていたそうな。
月に一度、集金の為に家々を周っていたんだと。
とある集金日のこと。
バァちゃんは子供だった父さんを連れて集金に行っそうな。
いつも最後に周る家は、地区外れの林の中にある家だったらしい。
その家に住んでいるのは猟師の夫婦に子供が一人。
数日前に、大きい猿を撃ったと自慢してたらしく
土間に、その剥製が飾られていたそうな。
バァちゃんと父さんは、集金しに家を訪ね
玄関をガラガラと開けて土間に入って
「ごめんくださぁ~い。」と声を掛けたんだと。
すると、「・・・はぁ~い。」としゃがれた声がして
何かを引きずるような音が、近づいてくるらしい。
外は夕暮れで薄暗く、横には大きな猿の剥製。
父さんは今にも泣き出しそうだったらしい。
廊下の置くから、引きずりながら何かが迫ってくるんだと。
よ~く目を凝らして見ると、全身毛むくじゃらで
手に下駄を付けて、四つん這いでこっちへくる人間(?)だったらしい。
バァちゃん達は、恐怖のあまり逃げ帰ったそうな。
その話の最後にバァちゃんは、こう言ってた。
「あれは猿憑きだ」って。
狐憑きは良く聞く話ですが猿も憑くんだなぁと・・・。