悲しい話

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    402 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2006/12/31(日) 04:29:09 ID:9I7poKVk0 [1/2回(PC)]
    クリスマスの体験。 
    クリスマスになっても、彼女のいない俺は1人寂しくY県にある菊川と 
    言う所にある、酒造蔵に日本酒を買いに行きました。 
    酒を買った頃には結構日も暮れて、薄暗くなっていたので、 
    1人ドライブ開始。あえて、山道。 
    鹿や猪も見ることができ、満足して山奥で一服。そしたら足元に紙切れが、 
    よく山奥に、紙切れや、衣類が落ちているのって見ますよね。 
    それで、何気なく拾い上げてみると、何か書いてある・・『おまえ、今日ひま?』 
    どっかのガキが授業中に友達に書いたものみたいだった。クリスマスに1人の 
    俺は、思わず苦笑いして『そのとうり』と呟いちゃった。これがまずかった。 
    どうやら山に捨てられた人間の道具は、山に居る何かが利用するみたいで・・。 
    一服終わってから俺はニガイ気持ちで車に乗りました。出発と。 
    なんとエンジンがかからない。『勘弁してよ』って言いながら何度もトライ。 
    結局かからず。仕方が無いので、他の車が来るのを待ってたんだけど、 
    結局通らず。当然だけどね。

     
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    494 : 1[sage] 投稿日:2007/10/30(火) 00:46:32 ID:BJC4Encr0 [1/3回(PC)]
    さっきあった話です。 

    会社の仕事が忙しく、十時過ぎになってやっと帰れた。 
    何か作る気にもなれなかったから、途中でコンビニに寄って、適当な食べ物を買った。 
    余りにも疲れていたからうっかり寄ってしまったが 
    私はここ半年ほど、実はそのコンビニを避けていた。 
    そのコンビニには時々、ホームレスと思しきおっさんが来ている。 
    牛乳を一本だけ買うと、コンビニの外の、ぎりぎり光が当たる隅っこに立って 
    牛乳を飲んでいる。ホームレス狩りが恐いのかもしれない。 
    いつも物凄くおどおどびくびくしていて、 
    一度私が彼の隣に止めておいた自転車を取るために近寄った所 
    のけぞって逃げ出した挙げ句後頭部からすっ転んだ事がある。 
    私は申し訳なく思い、直ぐさま、コンビニの中に入り牛乳をあるだけ買うと外に出て 
    ビニールに包んだまま、目もあわせずホームレスおっさんの横に置き 
    自転車を立ち漕ぎしてその場から去った。 
    申し訳なく思っていたとは言え、私は彼と何かの関係を持ちたい訳でもなかった。 
    次に会った時、その事で話しかけられでもしたら面倒だと思い 
    自然、そこのコンビニから足が遠のくようになっていたのだ。 
    で、さっきの話に戻る。半年ぶりにコンビニに行ったら、そのおっさんがいた。 
    しかも私をじっと見ている。 
    私は買うものを買うと、急いで外に出て、そのまま彼の横を擦り抜けて 
    走って立ち去ろうとした。 
    すると彼は出し抜けに、「とらちゃん(仮名)は天国にいるよ」と言った。


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    160 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2006/10/13(金) 17:20:46 ID:Ji1rC2mB0 [1/2回(PC)]
    上の話ほど感動できるかどうか分からんけど。ありがちな話でスマソ。 

     犬のアデルが死んだ。 
    アデルは、弟が中学校にあがるときに、拾ってきたシェパード雑種だった。 
    いつも弟に懐いてて、弟の命令なら何でも聞いていた。 
    弟は女の子っぽくて、いつも、「オカマ、オカマ。」と苛められてて、 
    余りにも凄い虐められっぷりで、その時代、アデルにしか心を開いてなかった。 
    おかんが居れば、別だったんだろうが、あいにくおかんは、弟が生まれてすぐに事故死してる。 

     弟は中学卒業後、何故か東京の高専に進学した。 
    地元をよほど嫌っていたらしい。弟は、アデルを連れて東京に行った。 
    「寂しくなったなぁ…。」と、親父はいつも言っていた。 
    最初は「俺は犬が大っ嫌いなんだ!飼うな!!」と、アデルを避けていたのに、 
    結局親父が名前付けてて、散歩とかにもよく行ってた。 
    親父も寂しかったんだろう。 

     そんな弟も、今年で専門学校二年生。 
    ある日、バイトから帰ると、アデルの様子がおかしかった。 
    朝は全然、元気で散歩にも行ったのに。 
    いつもなら、ドアを開けると、アデルが出迎えしてくれるのに、 
    その日は、ノタノタと這う様に出てきた。 
    「どうしたの?」と言うと、アデルは「クーン…。」と鳴いて、弟に寄りかかった。 
    どうも動きが鈍いと思って、拗ねてるのかなと思い、 
    「アデル、ご飯だよ。今日はアデルの好きなサラミご飯。卵も乗せよう。」 
    と、言ったが、いつもだったら、振り切れんばかりに尻尾を振って、 
    嬉しそうに目を輝かせるんだが、その時は、尻尾をゆっくり振っただけ。 
    弟は、急いで近くの病院に運んだ。 
     元々、何処かしら悪かったらしく、もう、手遅れだった。 
    元々悪いところが腫瘍になり、心臓を裏から圧迫していて、もう、取り除けない状態だったらしい。 
    「もう、逝かせてあげましょう。」と、先生は言ったそうだ。 
    「じゃぁ、連れて帰ります。」と、弟は腹を決めた。 
    その二時間後アデルは、自宅で、お気に入りのソファの上、大好きな弟の膝の上で、息を引き取った。


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    143 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2006/10/11(水) 13:38:48 ID:NYqOasr10 [1/5回(PC)]
    私のおじいちゃんとおばあちゃんの話。 

    おばあちゃんちにこの間泊まったら、してくれた話。 
    方言が激しいから、言った言葉は標準語で書きます。 

    お祖母ちゃんは、生まれつき目が悪かったんだけど、 
    戦時中、9人居る兄弟の為に働いたり、ご飯とかを分けてあげたりして、 
    十分な食事を取らなかったから、目がほとんど見えなくなった。 
    その頃から、ばあちゃんは、人が見えないものが見えるようになった。 

    多分、ばあちゃんの目が見えなくなったのは、それだけじゃない。 
    結婚する筈の男性が、戦艦に乗って「名誉の戦死」をして帰ってきた。 

    「たくさんの仲間達が御国の為に死んでるのに、こんな事、言ってはいけないと思うけど… 
     俺は、あなたの為に生きて帰ってきたい。 
     あなたと、家を作って、子供いっぱい作って、幸せに暮らしたい。 
     俺が漁に行って、あなたはそこの浜で、子供たちと一緒に手を振って『ご飯だよ』 
     って待ってて欲しいんだ」 
    「生きて帰って来てね。待ってる。ヒュウズたくさん作って待ってるよ」 
    「うん、帰ってくる。腹いっぱい、あなたの作ったヒュウズ食べるんだ」 
    と、別れの夜に、ばあちゃんを抱きしめて言ったそうだ。 
    その男性と結婚式をする筈だった1ヶ月前の出来事だった。 
    ばあちゃんは、その人の無事を祈った。 
    手紙が届いたら、何度も読み返して。 
    (ばあちゃんはほとんど学校に行けなかったから、その人は平仮名とカタカナで書いてくれたそうな) 
    自分で拙いけど、何度も「オクニノタメニガンバッテクダサイ」 
    と、帰ってくる祈りを込めて返事を書いた。 
    本当は「生きて帰ってきて」と書きたかったって言ってた。 
    「あなたを、ずっとずっと愛しています。忘れません。どうか幸せになってください」 
    の言葉を最後に、その人からの手紙は途絶えた。


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    128 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2006/10/10(火) 03:35:02 ID:WvcUs4ZT0 [1/4回(PC)]
    俺が田舎から東京の大学に進学した時のこと 
    田舎者丸出しでGパンにGジャン着て東京行きの電車に乗って上京したんです。 
    今思うとGパンにGジャンって田舎者のカテゴリにおさまりきらないですよね 
    案の定、大学生活や都会の暮らしになじめず、すぐに田舎に帰りたくなりました。 
    でもつらい時は携帯で撮った田舎で飼ってる柴犬(リンタロウ)のマヌケた寝ぼけ面を見て 
    元気を出していました。時がたつと田舎の生活は思い出のようなものになり、少しずつですけど 
    大学と都会の生活にも慣れてきました。 
    あの画像がなければ俺はホントにダメだったかもしれないと今も思います 
    その柴犬なんですが地元の祭りの獅子舞が踊り狂う様を見てビビって 
    ウンコたれながら自分の小屋へ走って逃げた事のあるダメな番犬です 


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    722 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2008/01/21(月) 12:00:33 ID:xzmgvABy0 [1/4回(PC)]
    若くして亡くなった夫は、美術的な才能のある人でした。 

    で、息子は小学生の頃から図画の授業は全然ダメ。 
    その点は父親に似なかったんですね。顔も似ていません。 
    性格はよく似たところがあります。 

    息子が中学生になって初めて美術の授業で描いた自画像、 
    この絵が夫にそっくりなので驚きました。 
    息子本人には全然似ていないのですが、筆づかいとか構図などが 
    いわゆる「上手な絵」でした。 

    息子自身は、家に飾ってあるその絵を見て、「この絵 
    ウマイよねー」とヒトゴトのように言っています。 
    それ以降息子は上手な絵を描いたことはありません。 

    お父さんいつも見ててくれてるんだなー、と 
    私は感じています。

     
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    125 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/07/31(火) 14:49:55 ID:TFRmX+pv0 [2/3回(PC)] 
    ついこの前、やっと49日を終えたばかりだけど父が亡くなった。 
    癌だったけど、合併症が死因で、最後の2週間は私と姉と、姪と娘が疲れきっていた母の代わりに 
    看病した。その間、色々な不思議な事があったけど、ここでは根拠がないとこじつけだと書くのが 
    居るからそこは止めておくね。 
    毎日父を想い、皆が泣いて過ごした。 
    ああしておけばよかったとか、こうしてあげたらよかった。あと何年生きていてほしかったとか、 
    悔やむ事ばかりだった。    あと数日で49日というある日の明け方、何かの気配で目が覚めた。 
    うっすらと朝日が昇りかかっている逆光で顔は見えないが、父だった。


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    75 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/07/20(金) 12:12:21 ID:Lua0ylm20 [1/2回(PC)]
    いい話なのかどうか、ただ、毎年、御盆の頃になると思い出すので書かせてもらう 
    伯父、といっても妻の伯父だから私とは血が繫がってない 
    その伯父が数年前に死んだ 
    かなりアクの強い人で、ずるくて、いつも強がりばかりを言っていて、そのくせ実は小心者の 
    自惚れ屋だった。 
    妻には話してないが私も一度、仕事の事で騙された。 
    親戚の者、誰からも嫌われていたが、私は何故かその妙に人間臭いところが憎めなかった 
    同時に彼も私と同業の仕事に就いていたためか、私が妻の実家に行くと決まってビール瓶をぶら下げて、グラス 
    それから少々のつまみを持って訪れてきてくれた。 
    酒飲みで酔うと他人を口汚く罵ったが、不思議と子供には優しく私の子供などもよく胡坐をかいた膝に抱かれて 
    枝豆など食べさせてもらっていた。 
    そんな伯父が亡くなって、一年くらいしたあの頃。 
    伯父さん、あの頃ね、俺、死のうと思っていたんですよ。 
    別に仕事で失敗したのじゃない、家庭にも不満もなかった。 
    でも、どうしようもなく疲れてて、生きていることが不安で、孤独で 
    そんな自分が情けなくて、申し訳なくて、誰にも言えなくて、ね。 
    今から思うと完全に鬱になっていたんだと思う。 
    とうとう、すべてを今日で終わりにしよう、そう思って駅のベンチに座っていた 
    早くこの苦痛から開放されたかった、自分の事しか考えられなかった、あの時は。 
    どの電車にしようか、やはり快速急行が確実かな、なんてね、次の快速急行に決まり。 

     
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    53 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/07/19(木) 18:30:58 ID:tT8JB3h4O [1/14回(携帯)]
    携帯からごめんなさい。 
    文才ないですが私にも書かせてください(´・ω・`) 

    私が小学校低学年くらいの時の話です。 
    私の両親は共働きで、若い頃に代理保証人になり多くの借金がありました。 
    一人娘の私は、電気やガスの止められた家で幼い頃からいつも一人ぼっち。その上、私は部落出身なので、子供から大人にまでイジメにもあっていました。


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    770 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:04/10/26 16:14:48 ID:aFLRHW85 [1/4回]
     俺の妹さ、俺が17の時死んだのよ。今からもう8年前。 
    まだ6歳でさ。末っ子で、男兄弟ばっかだから、兄貴も弟も猫かわいがりしてたね。 
    でも、元々病弱でさ、ちっちゃくてさ。 
    でも、めちゃくちゃ可愛くてさ、ちょっとしたことでも、泣くんだよ。 
    「兄ちゃん、兄ちゃん」って。いっつも俺の後ついてくんの。 
    街にあるケーキ屋のショートケーキが大好きでさ、一週間に一回ぐらい、バイト代で買ってやってた。 
    食ってるとき「おいしいー」って笑う妹が、とっても可愛くてさ、すっげぇ可愛くて… 

    妹が発作で倒れたって聞いて、俺、学校からバイク飛ばして中学校で弟拾って即効病院に行った。 

    色んな機械つけて、妹は寝てた。 
    おかんとばあちゃんが「もうだめだぁ…」って、なんかじいちゃんに拝んでるし。 
    「シノを連れてかんといて!お願いや」って、じいちゃん、妹生まれてすぐに亡くなってる。 
    シノを抱くことなく逝ってしまったじいちゃんは、死ぬ間際まで「シノを抱っこしたいなぁ」って言ってた。 
    俺が行って「シノ!シノ!!」って呼ぶと、意識が戻った。 

    「にーやん、あんねー、シノ、ショートケーキ食べたいん」 
    「いっぱい買って来てやるから死ぬな!寝るな!おきてんだぞ!」 
    って、俺はケーキ屋からあるだけのショートケーキ全部買ってきた。 
    でも、妹死んじゃったよ。 
    俺がショートケーキ買って来て、病室のドア開けると、妹が笑ってて、 
    「買ってきたぞ!シノ、食って元気出せ!」 
    って、一口食わしたら、 
    「おいしいー…ありがと、にいや」 
    って、笑って目を閉じてソレっきり。 
    すぐに、ピー―――――って、機械が。電気ショックとかやっても無駄だった。 


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