悲しい話

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    あれはいつだったか、確か自分が中学生のときだったと思うが、日曜日の夜、ベッドに寝そべってテレビを見ているときだった。 
    CMになったので、今までの体勢を変えて、うぅ~んと伸びをした際、なんとはなしに、部屋の端に置いてある日本人形の方に目をやった。 

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    私の実家は結構な田舎にある。徒歩2分くらいで海、くらい海の近くなんだけど、 
    その海は、底が急に深くなってたりして、結構危ない。もちろん遊泳禁止区域。 
    しかも電車で2駅くらい行けばちょっと有名な海水浴場があったりするから、海水浴とかしてる人はめったにいないかな。 
    砂浜で、波も穏やか、水もまぁまぁ綺麗だったんだけど。

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    実家の近所にある小さい運送会社で荷分けやトラック助手のバイトをしていた。 
    現場を仕切っていたのは、社長の息子で2つ年上の若旦那。 
    んでバイト仲間に同じく大学生のAくんがいた。Aくんは自他共に認めるアホキャラ 
    だったが、明るくて元気で同僚としてはすごくイイ奴だった。 

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    Yamasha17826012_TP_V

    こないだ夕方犬の散歩に行った時いつもは近所を一回りして帰ってくるだけなんだけど、その日は何故か足を延ばしてみたくなって山の方へ向かった。 
    その山は家から歩いて15分ほどのところにあり、さほど高くはなく、散歩には持って来いの規模だが今まで登ったことはなかった。 
    神社の脇に登り口があり、道は舗装されていない山道で人一人が通れるくらいの道。 
    犬は見知らぬ散歩コースにノリノリでぐいぐい引っ張る。その勢いに任せて早足で進みあっという間に山頂に着いた。 
    山頂はだだっ広い原っぱになっていてあっちとこっちの隅にベンチがあり、奥に何やら石碑のようなものがあった。 
    犬が更にテンションが上がってぐいぐい引っ張るのでヒモを離して自由にしてやるとベンチの方へ走って行った。 
    俺は原っぱを横切って黒っぽい石碑へ近づいた。表面には何やら文字が彫ってあるが大分薄くなっていて読めない。 
    「大……国…命……之……?」 
    俺は後ろに回ってみた。たくさんの人名らしきものが彫りつけてあるが矢張りよく見えない。それでも一通り読んでみようとしていると、 
    不意に強い風が吹きつけて木々がバサバサと鳴った。思わず身を竦めて反射的に辺りを見回す。すると何やら違和感を覚えた。 
    もう一度辺りを見回すと、隅のベンチ(犬が行ったのとは違う方)に誰かが座っている。髪の長さから見て女のようだ。 
    さっきはいなかったから俺の後から登ってきたのか、先に来ていて奥の方を歩いていたのかそれとも反対側から登ってきたのか。 
    いずれにしてもちょっとびっくりしたし不気味に感じた。だからもう下りようと思い犬を捜したが見当たらない。 
    普段なら名前を呼ぶんだが、声を出すとベンチの女が何か反応するんじゃないかと思って嫌だった。そう思ってる時点でおかしいんだけど、その時はそう思った。

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