怖い話

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    今のようにジメジメとした梅雨の時期だ、友人の高村から一本の連絡があった。 
    「久しぶりに会わないか?聞いてもらいたい事がある」 
    就職で京都にいる高村とは連絡も途切れ、半ば疎遠となっていたが「聞いてもらいたい事」と深刻な赴きを感じた俺は二つ返事で了解した。 

    内容に入る前に軽くだが説明を挟ませてもらう。 

    高村とは高校大学ともに一緒で今思えば気味が悪い位に仲が良かった、だが周りから見たら俺と高村はどうみても友人同士として釣り合いがとれないように見えただろう。 
    高村はルックス、センス、運動神経、頭の出来、どれをとっても一流だった。 
    そんな高村に比べ、俺はこれといった才能も無く、本当にごくごく平凡な男だ。 

    【嫉妬に狂い生きながらにして鬼となった女性 前編1】の続きを読む

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     一気に緊張が張り詰め、冷や汗が噴き出した。 
    頭の中は「お祓いしたのに何で?」としか考えられなかった。 

    全く動けないでいたが、神主さんの言葉が何故か頭が過ぎった。 

    「何も憑いてないですよ」 

    これは俺達が見てる幻覚では無いのか?本当は何も無いのではないか?数年前のような事が早々起こるか? 

    そう考え、ずっと頭の中で「本当はいない」と考え続けた。 

    【全身から水が滴り落ちていた。 後編】の続きを読む

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    急いで部屋の鍵を開け、Tを先に上げ、俺は入る時に見てしまった、2階の廊下、階段を上ってすぐの所に女が立っているのを… 
    俺はすぐに鍵とチェーンをかけ、半狂乱になりながら部屋に塩を撒き散らした。 

    それから二人で気を張りながらも、玄関前に女が立っていたとか窓から女が見ていた何て事も無く、日本酒を浴びるように飲み、眠りについた。 

    次の日、二人共昼過ぎに起床し昨晩の事を話し、やはりお祓いしかないとなり、神社を探し結構近くにあり、連絡するとすぐにでも大丈夫という事で二人お祓いに行く事となった。 

    多少距離もある為、車で行く事にしたが昨晩の事が頭から離れず、ずっと後ろが気になって仕方無かった。 

    【全身から水が滴り落ちていた。 中編2】の続きを読む

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     しばらく歩いていたがやはりさっきの事が気になり、振り返るとさっきの女性は道路の中央に移動しており、俯きながらも俺の方を向いていた… 
    俺は少し恐怖を覚えながらも「歩けるなら大丈夫だろ」と気にしないように再びT宅へ歩を進めた。 

    俺は足早に歩いていたが後ろにある気配は消えない、それどころか近くなっているように感じ始めた。 
    俺は数年前に体験した恐怖が甦ってきた、またあんな目に遭うのかと… 

    そこから俺は振り向きもせず全力でT宅へ向け走り出した。 

    【全身から水が滴り落ちていた。 中編1】の続きを読む

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     それはある週末の事だ。 
    予定も入れず一人自宅でネットをしながらダラダラと過ごしていた。 

    ネットは楽しいがやはり飽きは来る 
    俺は休憩を入れて、ラーメンでも作るかと立ち上がり台所に向かおうとした時だった。 

    「キュイン」 

    懐かしの南○育ちの着メロが鳴った。 

    【全身から水が滴り落ちていた。  前編】の続きを読む

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    先生がまだ大学生の頃、学校近くのボロアパートの2階に一人暮らしをしていた。 
    ある夏の日、先生の部屋へ友人が遊びに来ることになった。 

    部屋中の窓を全開にした四畳半の窓際にもたれ掛かり、団扇と小さな扇風機で昼間の酷暑に耐えながら一人で友人を待っていた。 
    暫くして「カンカンカン」と外階段を上がってくる足音が薄い壁を通して聞こえてくる。 
    その足音は階段を登りきると廊下を渡り、まっすぐ歩いて一番奥にある先生の部屋の扉の前で止まった。 
    扉は真横にある共同便所が臭かったので暑くても閉めたまま。 
    先生は友人が来たのだろうと、窓際にもたれ掛かったまま反対側の玄関に向かって「開いてるよ」と声を掛けた。 
    しかし、いつまで待っても一向に扉が開く気配が無い。 
    不審に思って部屋を突っ切りこちらから扉を開けるとそこには誰も居ない。 
    トイレかと考え真横の共同便所を覗いてもやはり居ない。 
    他の部屋に入るような物音もしなかった筈だが、とにかくどうしようも無いので部屋へ戻った。

    【見てしまったモノはしょうがない】の続きを読む

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    流れぶったぎりの上に大した話でもないんだけど…千葉県にS公園ってデカい公園があるんだが、
    そこは昼と夜で全く雰囲気が変わる。 
    夜中2時頃に肝試しに行った時の事なんだけど、
    デカい公園だからか入口近くに公園の全体図が載った案内板が蛍光灯でボンヤリと照らされてるんだ。 

    【千葉県にS公園ってデカい公園があるんだ】の続きを読む

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    1年程前に夫の仕事の都合でとある県に引っ越しました。 
    5歳の息子がよく癇癪をおこして近所迷惑になるため、1件屋を借りました。 
    隣には50代の女性が住んでおり、すぐに仲良くなりました。 
    夫を亡くして一人暮らしをしており子供もいないため、息子のことを可愛がってくれました。 
    竹トンボみたいな懐かしいおもちゃやフルーツ餅などの駄菓子を良くくれました。 

    昨日、買い物から帰ってくるときそのお隣さんがうちの家に向かっているのが見えました。 
    手には棒キャンディーを持っており、庭先で遊んでいる息子にあげようとしてくれてるんだなと思いました。 
    すると、庭先に入る前、息子から死角の位置で立ち止まりました。 
     
    【いつから知ってたの?】の続きを読む

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    彼は肉を食べない。 
    菜食主義者な訳ではなく、ただ単に好きではないだけだと言う。 
    その証拠に魚は好物でメザシや一夜干し等の干物は食卓に欠かさない。  
    秋刀魚の時期になるとさも旨そうに2本は平らげる。 
     
    なぜ肉が嫌いなのか?と聞いた事がある。 
     
    話してもいいがお前も肉が食べられなくなるかもしれないぞ。という答えが返って来た。 
    そんな酷いトラウマがあるのかと内心怯んだが 
    何の事は無い。昔、おじさんが結婚するよりも以前、屠殺場で働いていたのだと言う。 
     
    毎日家畜を解体していて気持ち悪くなったのか、それとも現場の杜撰な衛生管理を知っているので食う気になれないのか。 
     
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