219 : 思い出 1[] : 投稿日:2003/06/28 11:15:00
俺が小学校の時は、まあここでいうDQNみたいなもんで、思い出せば恥ずかしい事ばかりしていた。
そんな消防の夏のとき、俺が部屋でくつろいで買ったばかりのマンガを見ていると、ふと気付いた事があったんだ。押し入れの上の方に、小さな扉があったのだ。
好奇心旺盛だった俺は、読みかけのマンガをほっぽいてその扉に近付いた。扉を上の方に軽く押すと、キイという音を立てて扉は開いた。開く事を認識して、小さい椅子を持って来て扉から中が覗ける様にした。
椅子に昇り、扉を開け中を見ると、普通に立っていられそうなくらいのスペースがあった。中は真っ暗。
こんな凄いものを見つけた俺は、友達に見せて自慢してやろうと思った。
次の日、友達のげんちー(あだ名)を呼んで、俺はまたあの扉を開けた。げんちーの家はお寺さんだった。
「な、すげえだろ!?」
「よっちゃん(俺のあだ名)すげえ!で、ここ入れるの?」
「知らん」
「じゃあ俺懐中電灯もってくるから、すこし待ってろ」
「うん」