YUKItaiwan_TP_V

大学時代の友人と、夜に二人でドライブをしていました
車は友人のもので、特に行先もなくウロウロとしていたのです

南へと車を走らせ、峠道を登りT市の方向へと移動中

友人「もうすぐしたらコンビニあるけど寄る?」
私 「あートイレ行きたいかも。後、飲み物も欲しい」

そうして峠道の頂上辺りにあるコンビニの駐車場に入りました

田舎のコンビニ、行った事ありますか?
大抵は大型トラックが何台も停められるような広い駐車場です
そして駐車場が広すぎるが故に電灯の明かりが届かない場所が多く、コンビニの前でない場所は薄暗いのです

なぜあの時、店の前に停めず、ちょっと離れた場所に停めてしまったのか


車を停めてから友人の様子が少々おかしいことに気がつきました

私 「どうしたの?」
友人「あの暗い場所に女の人いて、めっちゃ見てくるんだけど」

たしかに駐車場の暗い場所で全身真っ黒の服を着た女の人が一人で立っており、こちらを凝視しているように感じました

私 「勘違いじゃない?」

私達はそのままコンビニに入り、私はトイレへ
友人は雑誌を立ち読みするようでした

トイレから出ると友人がいない。もう車に戻ったのかな?と思い、飲み物を買って車に向かいました
やはり友人はすでに車に戻っていました

そしてまた様子がおかしいのです

私 「どうしたの?」
友人「さっきさ、立ち読みしてたのよ。で、ふと視線を感じて前を見たら……」

友人「さっきの女の人が窓に張り付いてこっち見てた……」
私 「うわぁ……」

その時、私は気づきました
友人の挙動がまたおかしくなっているのです
先ほどよりも

私の方を見つめているのですが、目を見開き、体も震えているのが見て取れました
その視線は助手席にいる私の方向でしたが、少しずれた位置に感じました
私は助手席の窓から外を見ました

私・友人「うわぁぁぁぁああああああ」

その視線の先、助手側の窓ガラスから、先ほどの女の人が覗き込んでいたのです


超怖かったw
おそらくですが普通に生きている人間です

本当に怖いのは生きている人間なのだ

友人曰く、近くにちょっとアレな人が入る施設があるとのこと(友人は地元)
女の人は40歳手前くらいに見えた気がします
後、友人よ、なぜ先に車に戻ったし