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友人の体験談です。大学時代の夏休み、彼はある山に登山に出かけました。登山計画は順調に
進み、山の中腹にある滝沿いの崖を登りきった所で彼は一息入れたのです
が、ふと真下の滝つぼを見ると、底の方に、仰向けになって沈んだ人の姿が見えます。それも一人だけではありません。
 彼は、すわ、大事故か、と慌てて崖を降り、近くからその人影を確認しようとしましたが、
降りてみるとその人々の姿は幻のように消えていました。再び高所から滝つぼを見下ろしました
が、やはり人の姿はありませんでした。

 後日、彼は、年配の登山家の方に、その山の滝は明治時代に何人もの人が自殺した場所
だったと聞き、ぞっとしたそうです。滝の底の人影は道連れを探していたのかもしれません。