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学生の頃に地域でキャンプに行ったのだが、移動中に運転手のおじさんから行き先の町で過去に人命が失われる事件があり、それとは別の相当前に自殺者が出たトンネルで肝試しをすることを告げられた。

何人かが得意気に「死に水を吸った川はどうの」「自殺した人は借金が」みたいな話をはじめ、バスは心霊番組を観た翌日の教室のような高揚した雰囲気だった。

そのせいか、到着したキャンプ場でテント張ったり、飯を作ったり、肝試しをする間も「霊的な物を見た」「視線を感じるし声が聴こえる」と、大人も含めて一人残らず疑心暗鬼に陥った。

夜には二人の同級生が「川側が怖い」「ごめんなさい」と震えだし、その川に背を向けて全員キャンプファイヤーにあたりながら一夜を過ごした。

俺もかなり不安に煽られて白い人影などの幻を見てしまったし、集団心理というのは本当に恐ろしいものだと思う。