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俺が幼稚園児だった頃の話
当時俺はおばあちゃんっ子で、土日は田舎のばあちゃんの家によく泊まりで遊びに連れて行ってもらってた
ゴールデンウィークに入り、俺の家族はばあちゃんのいる実家に帰省したのね

そのときはちょうど従兄弟の家族も帰省していて、夜中は従兄弟と一緒に暴れまくっていた
大声で叫びながら家の中で鬼ごっこやったりかくれんぼやったり
田舎だから周りに家も無いから騒いでも文句は言われないんだけど、やっぱりばあちゃん達からしたらうるさかったらしくて、
「昔からこの辺りでは夜中に騒ぐ子供がいると、連れていかれるって噂があるからいい加減にしぃや」
と軽く脅された。
言うことを聞かない子供をおとなしくさせるための嘘だというのは当時幼稚園児の俺でもすぐわかった
だからその時は「そんなわけないじゃんwww」とか思いつつ従兄弟と騒いでた

騒いでいると、風呂場のほうから「○○、○○(俺の本名)」と呼ぶ声がする
気になって風呂場にいってみると、なんてことない。叔父が祖母の話を聞いて俺をからかっただけだった。
それからは疲れたのもあって、騒ぐことは無かった。
で、普通に風呂入ったりして何事もなく就寝
ばあちゃんと同じベッドで寝て、ウトウトしているとまた
「○○、○○」
と呼ぶ声がする。
また叔父か と思ったが、どうもおかしい。
よく聞くと、窓の外のほうから聞こえてくる。
バッと飛び起きて、窓の外を見てみると、全体的に白いモヤモヤ?みたいなのが窓の外を通り過ぎていった
当時の俺は良くある典型的な幽霊の姿(白い死に装束)をした女に見えたんだが、今思えばそれは
今思えばただの白いモヤモヤだった気がする。
何分、十数年前の記憶だからあてにならないが…
その時俺はわけもわからず震えていた
だってそうだろ?
俺の本名を呼びながら窓の外をなにかが動いているんだぜ…
俺はすぐ布団に潜った
まだ声は聞こえる
俺を呼んでいる
俺は直感的に見つかるとヤバいと思った
だから見つからないように布団に潜って震えてた
何分経っただろうか?そんなに時間はたっていないと思うが、俺の中では何時間も経過したような感じだった
声がしなくなったので、布団のスキマから顔を覗かせて窓のほうをちらっと見てみる


そいつはいた


俺はそいつと目が合った。
いや、そいつには目は無かった、だけど目があったような感覚がした
ほら、何か目が合うとなんか独特の感覚がするじゃん。あれを感じた
次の瞬間

「見つけた」

と耳元で声がした
驚いて周りを見たが、何も無い
窓の外にいたそいつもいなくなってる
安心したのか、俺はその後すぐに眠ってしまった

あれはなんだったのだろうか?
起きたときは連れて行かれるんじゃないかと数日の間ガクブルしながら過ごしたが
それからは何事もなく、今もこうして元気にしている

ひょっとしたら夢だったのかもしれない
けど当時の俺にはものすごく怖い出来事だったようで、数年の間は時々夢に出てきた。
夢の内容はかくれんぼ
俺が隠れて、鬼はあの時のあいつ 見つかったら夢が覚めるっていう感じ
今日久々にその夢を見て、思い出したから投下してみた。
文才のかけらもなくてすまん
自分で読み返してもひどいと思う