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山間のかなり広い河原に一人で野営した時のこと。
夜、彼がテントの中で次の日のルートを確認していると。

テントのビニール壁を通り抜けて、白い人魂みたいなものが飛び込んできた。
思わず手を伸ばして触ると、散り散りになって消えてしまう。
テントから顔を出すと、様々な白い影が河原を飛び交っていた。

不思議と怖くはなかったという。
それらは朝になると、溶けるように消えてしまったそうだ。