よく学校近くの山中にある、ため池に泳ぎに行っていたそうだ。 2021年05月26日 カテゴリ:不可解な話 彼はよく学校近くの山中にある、ため池に泳ぎに行っていたそうだ。仲間たちと泳ぎに行ったある夏の日のこと。一泳ぎして甲羅干ししていると、誰からともなく石を投げて水切りを始めた。ちょうど池の中ほどに一抱えほどもある流木が浮かんでいたので、標的にして腕を競った。何度かのチャレンジで、彼の投げた石が水面を跳ねながら、流木に見事当たった。その途端、流木はぬるりと身をよじり、水の中に姿を消した。水中に没する直前、流木から生えた細長い手足が見えたという。その手はまるで枯れ木のように細長かく、人間のものによく似ていたそうだ。その日以来、彼らはため池では泳いでいない。 「不可解な話」カテゴリの最新記事 コメントする コメントフォーム 名前 コメント 評価する リセット リセット 顔 星 投稿する 情報を記憶
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