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我が家では、ある戦国大名の領地だった場所に足を踏み入れてはいけない言い伝えがあった。
実は先祖がある戦国大名に仕える武将で、その戦国大名の娘を嫁に貰い一族集として隣国に接する重要拠点を任されてた。

が、裏切って敵を引き入れ、そのせいでその戦国大名は滅んだらしい。

学生時代、サッカー部の合宿がその地だった。生まれて初めてその地を訪れたが初日に右足を怪我した。
捻挫だったが、それまで何をしても捻挫などした事がない丈夫な体だったが、そのせいで、せっかくの合宿を見学するしかなかった。

一年後、再び同じ地で合宿、すると去年捻挫した右足を今度は複雑骨折、それまで何をしても骨折などした事がない丈夫な体だったのが…
自分だけ急遽合宿から帰り、即入院。手術の上、足にボルトを入れる事になり完治は難しいと言われ、サッカーを諦めざるを得なかった。

その為、以前、祖母から聞かされた我が家の言い伝えを迷信と馬鹿にしてたのを後悔し、二度とその地には足を踏み入れない事にした。