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本家は家代々の宗旨である神道を捨てて新興宗教の幹部やってる。
長年に渡って神道を守ってきた祖母が永眠した時も、一族中の反対を押し切って、煎餅式で葬儀をやりやがった。

実は本家以外にもう一人伯父がいて本当はその伯父が長男で本家の跡取りのはずなんだけど、コイツはガキの頃から色々問題児で親(自分からは祖父)から勘当済み。んでコイツも煎餅。
ちなみにうちは代々「男立たず」といわれる家系で、特に長男が駄目になる家系。

だから祖父も曾祖父の次男。曾祖父の長男である大叔父(祖父の兄)も、伯父同様に素行不良で曾祖父から勘当w。つまり二代続けて長男が勘当w
結局祖父に一番手をかけてもらえないで育った末っ子(三男)の家である分家のうちだけが神道を守るハメに。

まあ自分は神道は好きだからいいんだけど、親父はあんなクソ本家のために色々骨を折って犠牲になってきたので時々馬鹿らしくはなる。
そしてうちも本家も男子は今や自分と従兄弟の2人だけ。
2人ともいい年していまだに独身。
もうすぐ断絶予定です。

神道を守るってどんなことかは基本的には仏教の家と変わんないよ。
仏様が神様に変わるだけ。

あとは数年おきに式年祭をやる。これも仏式の法事のようなもの。
家には御位牌(仏)の代わりに御霊璽(神)というのがある。
つまり、家に仏壇は無く、神棚が二つある状態。

一つは、天照大御神をはじめ地域の鎮守神や崇敬神を祀るどこの家にもある神棚(ただうちの場合、これも家筋の祖霊神にあたる神を祀ってる)。
もう一つは、今いった祖霊の御霊代である御霊璽を祀る御霊舎(みたまや、祖霊舎ともいう)という神棚。

うちはさっきも言ったように分家だし、父も高校入学と同時に生家を出て、社会人になってからも実家から遥か遠隔地に住んで生活基盤も父の故郷から遠く離れてるから家の神事を行うのが大変なのよ。
10年前その父が帰幽してからは、父の式年慰霊祭は氏神神社さんに事情をはなして、氏神神社さんといまの居住地の神社さんの二カ所でやってもらってる。
親父は生家と縁薄かったし墓もこっちに建てたしね。
ただ御神体は氏神様にあってそこで祀ってもらってる。