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山道を歩いていると、後ろから チリン… チリン… と鈴の音が聞こえてきた。
誰かが熊よけの鈴を付けているのだろう、と後ろも見ずに歩み続ける。

チリン… チリン… 音は次第に近づいて、いまや真後ろから聞こえてくる。
さすがに気になって振り向こうとした矢先、冷んやりとしたものがうなじに触れた。

リン… 頭蓋の内側で鈴の音が響いたかと思うと、口の中に冷たく丸い金属の感触。

思わず口を開くと、ソレは舌の上を滑って外へ消えた。
周囲を見回しても動くものは何もなく、鈴の音だけが遠ざかっていった。