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高校の図書室で本の整理のバイトをした時の話
仕事も終わりの見えてきた夕方、3階の図書室から1階のごみ捨て場まで、処分する書籍をひたすら運んでいた

古い建物の妙に急な階段をようやく降りきって、ふと顔を上げた時に
黄色のトレーナー、短パン姿の小学2年生くらいの男の子にボールを顔に向かって投げつけられた

思わず目を閉じたけど、何もぶつからなかったし、何もいなかった
当然のようにボールもなかったし、近くにいた友達も何も見てなかった

それもまぁ当然で、文化祭でさえ入校に制限かけるような女子高の敷地の端のごみ捨て場の近く、ついでに塀の向こうは断層が剥き出しになってるようで立入禁止になっている
そんなところに子供がいるわけがなかった
ただ、司書の先生いわく、数年に一度はいる、と言われるそうだ

私は所謂見える人ではなかったはずなんだけど、あれから母校には立ち寄っていない
学校の名前が変わったのを思い出して記念カキコ、長くなったし読みにくくてごめんなさい