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じゃあ夏山の話し
学生時代に登山サークルに入って、おもに夏山だけやってた
燕から槍ヶ岳に向かうルートの途中で、急に天候が変わった


稜線全体が暗く霞んで、近場に雷がばんばん落ちてくる

7~8人のパーティだったけど、やばいってことで散り散りに隠れた
俺も岩場の陰に隠れて、教わった通りにバックルや腕時計を
腹の下に隠すようにうつぶせになった

雹や雷がちょっと下火になったころ、ひとりが「すごいなあ」って
呟きながら歩き出した、俺は「まだ早いよ、隠れてろ」って言ったけど
聞こえなかったみたい

そのあと2,3度、雷のピークがあって、あっという間に青い空に戻った
仲間がぞろぞろ集まってくる中で、「あいつ大丈夫だった?」という声
俺も心配で確認したけどそいつの姿は見えない、真剣にやばいと思った

だけど妙な空気で、心配してるのは俺のほかに二人、あとは怪訝そう
中のひとりが、「だってあいつ来てないじゃん、熱出して」
言われてみればそうだった、急に熱が出て参加できなくなってた

じゃあ俺たちが見たのは何だったのか、ぽつりぽつり話しながら登山は無事終了
内心では、もしかして急病でしんじゃったのかもと思ってたそいつも元気でした
オチはないけど、下山する間もいろいろ考えてしまって本当に怖かった思い出です