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ど田舎に住んでるオカルト好きで戦争経験者の祖父から聞いた話だ。
その地域では訳ありで"そういう人"が集まる地域に区分けされてて、親もあんまあの辺の人らと関わったらいかんと言ってたらしい。

そこに「出る」って言われてる廃病院があって、皆で肝試ししようってことになった。
サークルの中でも霊感があるってことで有名だったA子は「ここヤバい、やめたほうがいいよ」と言っていたが、ガキ大将だったBは「怖いんか?じゃあ俺と(祖父)だけで行ってやるよ」と車に乗り込んだ。

途中にあるトンネルに差し掛かったとき、車をベタベタ叩く音が聞こえ、しかもトンネルの中にはびっしり文字が書き込まれており、ついでに口から血を流した目のない女がこっちを見ていた。
Bは突然ゲラゲラと狂ったように笑い出し、怖くなった俺はハンドルを奪って夢中の近くの寺に駆け込んだ。

住職さんは「お前ら、あそこに行ったんか!あれを見たんか!」とものすごい剣幕で、俺はA子から受け取った数珠を持って一晩祈祷された後ようやく解放されたが、Bはお堂に連れて行かれたっきり帰ってこなかった。

住職さんの話ではあのトンネルには昔旧日本軍が人体実験を行っていたお墓があり、しかも悪い神様を祀っていたのだそうだ。
あれからBとは会っていないが、病んで自殺したって話を聞いてる。

俺のところにも来るのではないかと気が気じゃなかったのだが、あいつは自分の話を聞いた人間のところに向かっていくらしい。

みんな許してくれ。