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福岡の宝満山に登った時のこと、何合目かに駐車場があって大抵の人はそこから登るみたいだが、自分は自転車で着ていたのでふもとの神社から登った。

ようやく頂上について、帰りは別のルートから降りてみようと思って道を進んでると、さして進んでないところで、それまでの道が急に獣道のような曖昧なものになった。
まぁ山ではそういう変化は地形によってあるものだと思ってたので、そのうちはっきりした道が現れるだろうとそのまま進んで行ったら、気づいた時には落ち葉に埋もれた林の中を歩いていて道を完全に見失った。

引き返すという選択肢がなくて、とりあえず真下に下っていけば山を巡っている道にぶち当たるだろうと浅はかに考えて林の中を下へ向かっていく、1時間くらいそうやって斜面を下って道を探していたが埒があかず、日も暮れかかってきてすごい不安になってきた。
そうして今度はがむしゃらに斜面を登って頂上を目指そうと考えた。

そして登ってると5分も立たずに最初に道が途絶えた当たり場所に戻れた。
その後は頂上までまた戻って最初に来たルートを降りて無事に戻ることが出来た。

登る時、川沿いに小さな稲荷神社があったのを思い出して、もしかして化かされたのかなとそのとき思った。