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俺福祉関係で独居老人や高齢者世帯へ定期訪問している。
限界集落いくつか受け持ちで、想像を絶する様な生活してる老人がいる。

その中の一人のばあちゃんで、集落の一番上に住んでいる。
見た目は茅葺きの屋敷だが、築100年以上で、ボロい。

隣の家までは畑の中の石段使えば3分だが、道路(未舗装)だと迂回するので2kmはある。
この道路を使っているのは車で訪問している俺か森林組合ぐらい。
このばあちゃん家、電気は来てるが水道がない。マジで手漕ぎ井戸。
ガスはプロパンがあるが、もったいないと言って簡易のへっついを使っている。

あるときばあちゃんの所に訪問すると、泥棒にあったと言ってきた。
畑仕事から帰ってくると用意していた昼食が何者かに食べられていたとのこと。
他に被害がないか確認している所に俺が来たというわけだ。
結局金銭的な被害はなかったので、俺が帰り際に駐在さんに報告ということになった。

駐在所に行くとなぜか救急車がとまっている。
駐在所に顔を出すと、事務室で救急隊員に血圧を計られてる登山者が一人。
聞けば遭難者で、限界集落入り口のじいちゃんが連れてきたとのこと。
もしかしてと思って話を聞いてみると思っていたとおりで、

遭難して迷っているところばあちゃん家を発見。いくら呼んでも応答なし。
土間のへっついや上がりかまちに食料品が置いてある。
マヨイガ3割、民家7割くらいの考えでご飯をいただく。
道路から下山し、集落近くで保護とのことであった。

この話を伝えたところ、ばあちゃんは笑って許してくれた。