kakurerukijishironeko171027_TP_V

幼少期は両親と3人で一緒に寝室で寝ていた
父はいつもすぐに寝てしまった

母はうとうとしながら俺が寝るのを待っていてくれた
俺は寝るのが苦手だった

なぜなら隣のリビングから音が聞こえるから
食器が動き、カチャカチャと小さく鳴ったり、ドアがガタガタと動く気配がする
時には大きく閉まる音も聞こえた
でも足音とかは聞こえなかったな―

何度も母に怖いと訴えたが、子供の戯言としかとらえてくれなかった
母には何も聞こえていなかったらしい

今では毎日ではなくなったものの自室のドア前から
たくさんの布が通り過ぎたりコツコツと壁を叩く音がする

やっぱり俺は寝るのが苦手だ