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3週間くらい前だが、取材を受けた。
おまえらはまた嫉妬に狂うだろーが、もけっこうあるんだ。
そのクルーのカメラマンが面白い話をしてくれた。

東京の人で、少3のころ、一人で留守番をしていた。
夏で、ひどい雷雨の日だった。
小用を催してトイレに入ったんだが、やってる最中にものすごい落雷の音がした。
びっくりして飛び出して、すぐそばの玄関を見た。

空中に火の玉が浮いてる。

燃えている感じではなく、赤い炭火のような内部が高温の球の感じ。
記憶では、それが外から玄関のガラスを一瞬にして通りすぎたように思ったそうだ。
自分の頭より高いところにあって、怖くなって部屋に逃げた。

それがススススっと追ってくる。

ドアを閉める前に、もう追いつかれそうになったので、火の玉の下をかいくぐり、
廊下の奥の和室に逃げた。

和室には大きい座卓があって、カバーがかけてある。
その下にズサーッと思い切りスライディングして隠れた。

結果、火の玉は視界から消えた。


ちょっとの間があって、押入れから何かがぶつかる大きな音がした。
怖々、覗いてみると、開け放してあった押入れの下段が焦げていて、火の玉はもういなかった。
カメラマンが言うには
「外国や日本(過去に1~2件)で、雷雨の日に人が自然発火して燃えつきる不思議な事件があるが、
あれは自分が経験した火の玉ではないか。
たぶん高温のプラズマで、追いかけてくるのは人間の微量な生体電気に反応しているから。
自分も座卓の下に隠れなければ、追いつかれて燃えていたかもしれない」