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昔北海道の遠軽という町でタクシーの営業をしてました。
決して発展した町ではなく、高齢者ばかりでしたが皆暖かい町でした。

ある日午後9時となり、もうそろそろ戻ろうかなと
思いましたら、下駄を履いて着物を着た
いかにもな感じのお客がいました。

その客は足が不自由な様子でした。
この辺ではあまり見ない格好です。
行き先を聞くと思わずぞっとしました。

「旧白滝駅」

近所では有名な秘境駅です。
その駅は周りには集落が何軒かあるのみで
そんな夜遅くまで出歩いている訳がありません。

とりあえず出発して、山道を走りました。
しかし下白滝駅の前を通った時振り返った瞬間
客は声がしなくなり、足が無いんです。

逃げました。