KAI427035_TP_V

都市伝説のような事が身に起こりました。
小学校低学年の頃に母が亡くなり本州から九州に引っ越しました。
ある日の夕方、弟がジュースを買いにコンビニに行き、祖母と2人きりになりました。

リビングのソファで漫画を読んでいると、オートロックのチャイムが鳴りました。
「ピーーンポーーン」
私のマンションは古いので、ボタンを押した長さでチャイムの長さが変わります。
家族だと何度もボタンを連打してくるので来客だとわかりました。
「おばぁちゃん、チャイム鳴ってるよ」
食器棚で仕切られた台所にいる祖母に話しかけましたが返事がなかったので
渋々、私がオートロックの受話器を取りました。

返事はなく受話器の外の雑音しか聞こえません。
「もしもし?もしもし?!」
イタズラ電話かと思い、切ろうとすると雑音がふっと消え、
機械のような抑揚のない女の子の声で
「私、メリーさん。今、あなたのマンションの下にいるの」
身体中の血液がゆっくり下の方へ流れていく感覚は今でも覚えています。
私はゆっくり受話器を置いて、大泣きで祖母の元へ駆け寄り、
事情を説明して二人でマンションの下へ降りましたが、誰もいませんでした。
家へ帰った途端、他の家族が次々と帰って来ました。

そのあと、不思議な事が二回起きました。
二、三日後に家族全員でいる時、突然玄関のチャイムが鳴ったのです。
時間帯も夕方でしたので、私はすぐにメリーさんだと思い
泣きながら奥の和室へ逃げました。私のあまりの取り乱しように家族も怖がって、結局誰も玄関の方には行きませんでした。

更に一ヶ月後、友達が玄関まで迎えに来てくれて公園に遊びに行くことになりました。
扉の鍵を閉めるため、振り返って扉が閉まっていくのを見てたら
扉が少し開いた状態で止まりました。そこから目が離せなくなっていました。
赤いマニキュアを塗った白い手がゆっくり這うように壁のフチから出てきました。
私は恐怖とかいう感情もなく、ただぼんやりとその手を見ていました。
「○○ちゃーん?」
友達が私に呼びかけた瞬間、手はさっと引っ込んで扉も勢いよく閉まりました

それ以来、不思議な事は起こっていないですが
本当にメリーさんっているんだ。
なんで私が一人の時を狙わなかったんだろう?もし一人だったら…と思うと、とても恐ろしいです。