asakusa458A5329_TP_V

友人の奥さんと友人の母親は折り合いが悪くてほとんど交流が無かったそうだ
それでも母親が無くなって、世間体もあるからと夫婦で出席してきたらしい

式が進み、焼香の時になって。奥さんが口元をハンカチで押さえた
なんだ、涙のひとつも見せてくれるのか…と思ってみてみると、違う

奥さんの口が動いていた。物を食べているような、咀嚼している感じで

その後式は終わったのだが。それ以来時折友人の慣れ親しんだ郷土料理を作ってくれるようになったらしい
母親から教わったはずはないと友人は言う。

レシピ本なども見つからなかったし、苦心や努力を重ねた跡も見えない

友人は母親の霊? を食ったのではないかと、そんな考えがよぎるそうだが、今だ聞けずじまいでいるようだ