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知人と前々から興味のあった北○鮮に旅行に行く事になる。
観光の内容は万景台学生少年宮殿というところで優秀な子どもたちの出し物を見たり、サーカスを見たり。


出し物をしてくれる子供たちがガリガリだったり国民に表情が見えなかったりと不気味さはあるものの、管理人は観光を満喫していた。


現地のガイドには北○鮮での買い物は北朝鮮人が使う普通のウォンではなく外国人用の外貨兌換券を使う事になり、
そのレートは二倍くらいの差があるという説明を受ける。
(ちなみに外貨兌換ウォンだと1ウォン=60円)
普通の100ウォン札には金日成の肖像が印刷されていて、北○鮮旅行の記念に管理人は欲しがり、
兌換ウォンとの両替をガイドにお願いするが絶対に国外持ち出し禁止という事で断られてしまった。

そして旅行が終わって、管理人は中国経由で帰国することになる。
ついでに中国のお土産屋さんを覗いてみると、なんと国外持ち出し禁止のはずの普通の100ウォン札が売られていた。
値段は(値切ったりした結果)10元(130円)で買えるとのこと。
北○鮮人の平均月収は200ウォンらしいのだが、ガイドの説明から月収6000円を予想していた管理人はあまりの落差にショックを受ける。
管理人ももちろん北○鮮が貧しい国なのは本や報道で知っていたが、
自分が兌換ウォンで普通に買い物をしたり運転手に差し入れをもらったりしていた事から丸め込まれていた、と反省する。
ガイドも「この国にはなにも物がない」「もらえるなら砂糖一個でもありがたい」という発言をしていた事を思い出し、
もっとガイドや出会った国民になにかできることがあったはずなのではないか?という後悔で旅行記が終わる。

要約してみるとあまり後味の悪さが伝わらないかもしれないけど、
旅行中のおおむね楽しそうな北○鮮観光の描写から一気に現実に引き戻された感があって衝撃的だった。