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ひだる神に取り憑かれたら、なんでもいいから食べること、
じゃなかったかね? 携行食を用意しておけという
昔の人の知恵みたいなものだろうけど

里山道みたいなとこで急に動けなくなって

『あー、これってもしかしてヒダル神?オレ、憑かれちゃった?何か食べればいいんだっけ?』

ってぼんやりと思うのだけど、散歩程度の山道歩きだったから何も持ってない。

『…このまま死ぬのかなー…』

と、ふと目を上げると、ちょうど稲刈りの時期で、刈られた稲穂が桁にかけられてるのが
頭の上で揺れていた。
ようよう手を伸ばして穂を千切り取り、籾殻ごと数粒ずつ生米をもしゃもしゃやってると
だんだん四肢に力が戻ってきて、無事回復した…

って話を書いてた民俗学者だか作家がいたよね。