天目山のある村で、そこでは近年まで火葬場がなく土葬だった。 2019年11月07日 カテゴリ:不可解な話 山梨県に「初鹿野(現在は甲斐大和)」という集落がある。天目山のある村で、そこでは近年まで火葬場がなく土葬だった。現在では廃れてしまっているだろうが、当時は墓には必ず、傘と鎌を差しておいた。傘は雨が降っても仏様が濡れぬよう、鎌は山犬(狼)が死体を食うために掘り返さないようの用心だった。土葬の墓に傘と鎌が挿してあるさまは、土地の人々の死者への思いをあらわして風情あるものだった。傘は昔は「番傘」だったろうから、番傘が朽ちるころには仏様もいいぐあいに骨になったろうから、そのための目安でもあったかも知れない。 「不可解な話」カテゴリの最新記事 コメントする コメントフォーム 名前 コメント 評価する リセット リセット 顔 星 投稿する 情報を記憶
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