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実家は東京の郊外、2階建ての貸家だったんだけど、
その地域はニュータウンで山などを切り崩して宅地にしていた地域らしく、
しょっちゅう怪奇現象が起きていた。

毎夜のラップ音はもちろん、人生で金縛りにあったのもこの時だけだ。
うちで一番霊感がある母親が目撃したのは

・寝室で寝ているはずの父親が違う部屋にも居てドライヤーで髪を乾かしている
・父親が寝ている部屋のフスマから白い一反もめんのようなものがヒラヒラと揺られている
・夜寝ていると誰かがドアの端からこちらを覗いている

といったもので、特に親父に何かあるようだった。
家が建っている場所はもともと墓だった場所を掘り起こされたなどというウワサもあったのだが、
そもそもそこに引っ越してくる前から不可解なことは多かったようで
まだ俺が赤ん坊の頃住んでいた団地では、朝起きたら壁一面に大きな顔のシミが浮かび上がってきて引っ越したという話もよく聞かされた。

母親に限っては夜中にいきなり発狂し出して父親の家系に成仏できていない人がいる、
供養されていないお墓が云々というような話をしてよく揉めていたから、
またいつもの発作か何かじゃないかと気にも止めていなかったんだが、
それでは済まされないことが起こった。

その日、彼女を部屋に連れ込み適当に話をしていた時のこと、
今までも何度か家に彼女を呼んだ記憶があり、
今思えば全然可愛くもないのに身体目的で付き合っていたのだが、
いつもと様子が違い、とても気分が悪そうだった。

何か適当に2人で話をしていたところ、急に彼女がパタンと倒れた。

急なことで俺は一瞬何が起きたかわからず混乱してしまったが、
夏場だったこともあり熱中症か何かかと思い、
白目を向いて気を失ってる彼女を起こそうとしたが全然反応しない。

その後、お越し続けること10分程度、むくっと起きだした彼女、
それから何もなかったように過ごしてそろそろ帰ろうかなとなったんだけど、
彼女が一言、「あの部屋、前におばあさんが住んでなかった?」と言い出した。

気味が悪いし意味もわからないので話を流したが、
今思えば彼女も霊感があったのかもしれない。
その後もその家に住んでいた時は親の仕事が潰れそうになったり、
トラブルに巻き込まれてお金をとられたり、弟が大怪我をするなど、
散々な事が続き、ここは鬼門か何かじゃないかと思うようになった。

それから数年後、その家からまた引っ越すことになったのだが、
新居に移住してからは一切、怪現象は起きず、
俺はもう親元を離れているが、家族仲もとても円満であの頃が嘘のように日々平穏に過ごしている

それからというもの 良くない場所 というのは本当にあると思っている