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プロテスタントは圧倒的に創○学会みたいな新興宗教が多い。その新興宗教に分類される中に聖○派というグループがある。
聖○の教会に母親と若いころから通い、熱心に信心していた女性の話。

彼女の結婚はさまざまな事情から遅かったとかで、相手も同じように聖○派を熱心に信心している人だった。

しかし夫となった男がとんだ男だった。
結婚して数年かで彼女の母親が亡くなった。夫は「もっと田舎のほうで暮らしたい」といい、彼女は男の言うとおりに
母親から相続した家と土地を売って田舎に移り住んだ。夫は若いころから自分のことを神様から選ばれた特別な存在と考えていた

ふしがあり、そんな自分は世俗の労働をするよりも神様に仕える仕事をするほうがふさわしいとよく口にしていた。
もともと決して労働意欲の高いほうではなかった夫は、田舎に移り住んでますます稼ぐことをしなくなった。

彼女自身は病気がちで働けないというのに。

夫はある日「世俗の労働をせずに神様に頼って生きるようにというメッセージを神に祈っていて受けた」といって、車で日本全国を回って家にはほとんど寄り付かなくなった。

もちろん金は一銭もいれてくれるわけもなく、病気がちの彼女はとうとう預貯金も底をつき、本当は病院に行きたいのだが医療費を払うこともできないので、
ただ布団の中で祈るしかなくなった。水道も電気もガスも料金滞納でとめられ電話も使えなくなってしまった。

わずかに残った金で親戚に窮状を訴える手紙をかき、親戚が食料を送ってようやく生き延びるというありさま。
夫はたまに帰っては来るが、やつれ果てて寝込んでいる彼女をみても、眉一つ動かさず「私の生き方を支持しないから、お前にばちがあたったのだ。信心が足りないから神が養ってくださらないのだ。聖書には神にすべてをゆだねよというのに。」と
冷たく言い放つだけ。

彼女は全てを奪われて絶望しかなく、野垂れ死にの恐怖で毎日を過ごしている。