RED19716024_TP_V

GWにどうせ暇だからって小さな山に友達と行ったんだ。山のすぐ近くに町みたいのがあって、自転車でぶらぶらしてたら、 
友達が廃墟見つけたんだ。廃墟マニアの俺は入ろうと言ったんだが、友達が、 
「不法侵入で捕まったらどうするんだよ」って言ったんだけど、俺は 
「バレないって」って聞かなかった。 

10分くらい話して渋々友達もOKした。 
中に入るため俺たちは堂々と正面から入ろうとしたら、後ろから声がした。 
驚いて振り向くと巫女さん?っぽい人が立っていた。で、その巫女さんが、 
「入っちゃダメよ」と言われた。友達は、 
「なんでですか?」と聞いた。 

巫女さんは、 
「そこは禁じられた場所。入ってはいけない」みたいなことを言ってたはずだ。俺は、 
「そうスか。分かりました。すいません帰りますから」って言って帰ったんだけど、友達は帰り道、 
「明後日また来ようぜ」って言ってた。最初は反対してたくせに。 

んで、明後日また来たんだけど、巫女さんにあんなこと聞いてたから、俺はめちゃくちゃビビってたんだけど 
友達はノリノリだった。その日は巫女さんはいなっかった。友達はデジカメを撮影準備モードにして準備万端だった。友達は 
「行くぞ。レッツゴーだ」って言った。俺は、 
「やっぱやめてた方がいいって」って言ったんだけど、 
「М(俺の名前)が言いだしたんだろ」って言われた。俺は反論しようとしたけど、T(友達。以後T表記)はノリノリだし、止められなかった。

正面玄関をあけて俺とTは入っていった。中の様子はちゃんと覚えてないけどものすごく暗かった。 
二人共懐中電灯を持ってたからよかった。俺とTはビクビクしながら一番奥の部屋まで来た。 
一番奥の部屋に着いた時、廃墟に入ってからずっと無言だった俺とTは初めて口を開いた。 
俺「あけんの?」T「開けるしかねぇだろ」俺「マジかよ」そんな感じの会話を数分していた。 

で、開ける事になった。開ける役はジャンケンで負けた俺になった。恐る恐る 
襖を開けたら中に誰かがいた。あの巫女さん?と思ったが明らかに違う。ゆっくりとそいつがこっちを向き始めた。 
逃げようと思ったが体が動かない。そいつが完全にこっちを向いた。 
顔は青白かった。目は白目。こちらを向いて口は少しニヤッとした。 

その時Tが俺の名前を呼んだ。その瞬間、俺はダッシュした。Tは訳も分からないまま 
俺についてきていた。当然Tもダッシュ。玄関の戸を開けて外に出たときあの巫女さんがいた。 
巫女さんは驚いていた。中であった出来事を話そうとした時、巫女さんは 
「なんで中に入ったの!入ってはいけないと言ったでしょ!」と言って廃墟の中に入っていった。

息が落ち着いたTが何があったのか聞いてきた。俺は中であった事を話した。 
するとTも驚いて「嘘だろ」とか聞いてきたが、嘘じゃないと俺は言った。 
それから無言が5分くらい続いた時、中からあの巫女さんが出てきた。巫女さんは 
「もう大丈夫」って言った。俺は 
「ありがとうございます。あいつは何ですか?」そう言ったら、巫女さんは 

巫「彼は私の婚約者だったの。そしてこの家は彼が買った家」 
俺「じゃあ、なんであんな事に」 
巫「地震のせいで、あそこにあったタンスの下敷きになったの」 
俺「それで、幽霊に?」 
巫「地縛霊よ。私とまだ結婚してなかったの。それであそこにずっと居るの」 
T「結婚してないのになんで家の中にいたんですか?」 
巫「嬉しかったんでしょうね」 
T「結婚するのがですか?」 
巫「多分ね。もう暗くなってきたわ。帰りなさい。そしてもうここに来てはいけないわ」 
俺「はい。分かりました」 

帰り道、俺とTは無言だった。家に帰ったらTからメールが来た。 
「もう廃墟とかには入らないようにしようぜ」俺はこう返信した。 
「わかってる。廃墟には住んでた人の思いがつまってるんだから、その思い出を潰さないようにしないとな」