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昔から黒くてぼやっとしたものが見えていて、一応自分でもそのことを自覚していた。 
でも高校生くらいの時にタロットにはまったせいで痛い目に合って、タロットを封印した。 

そのせいかかなり見えなくなってきていて、こっちとしては万々歳だったわけだ。 
見えるというか感じるというか、そういうのも全部無視して頑張った。 
イタイ奴っていう不名誉な称号をとっとと捨て去りたかったからだ。

でもバイト先が変わって、お浄めの塩もらったり、そういうのが見えるっていう上司と話して油断してたんだと思う。 
夏にサークル合宿で某県に行って、友達と昔ながらの茶屋に入ったんだ。 
文化財指定されてるような古いやつな。中は不思議な雰囲気で、撮影許可が降りてからは友達を写真をとりまくった。 
歴史文化の大好きな自分と、江戸が大好きな友達は階段の写真も撮った。 
でも、ふとなんかさめて自分はカメラを下して友達のカメラを覗き込んだ。 
そしたら、その画面に日本髪で着物の女の人が写り込んできたんだよ。 
慌てて画像を確認しても、階段を見ても、そんな人はもういない。 
嫌な雰囲気じゃなかったから別に良かったんだけど。

それからなんかおかしくなったのか、時々人影が見えるようになった。 
今までとは違い、視界の端にうつったと思ったらその人のインスピレーションみたいなのが流れてくる。 
お客様かと思ってお辞儀しようとしたら、もう見えない。 
正直業務に支障が出るからなんとかしたいんだが、解決策みたいなのってないかな

毎回見える物違うし、どの人も感じのよさそうな人だから見えなくさえなればいいんだけど……