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これはまだ俺が家族とマンションで暮らしてた頃なんだが(とはいっても三年くらいまえだが)。 
トイレででかい方をしてたら突然廊下の壁を叩きながら風呂場の方まで駆けて行く音が聞こえたんだ。

こう、どどどどどっってな感じでな。しかもご丁寧に俺が入っているトイレのドアから始まる様に。 
最初俺は「あ、また兄貴か。」と思った。 
うちの兄貴はこの手のいたずらが好きでやたらよくやるからな。 

んでトイレからでて「兄貴、今トイレのとこから壁叩きながら風呂場の方にいった?」と聞いてみたんだよ。

でも兄貴は「は?そんなことしてねーよ」とあっさり否定。 
んなバカなと思いつつ母や姉にも聞いてみたんだがそんなことしてないしそんな音も聞いてないと言われる始末。 

しかもよくよく思い出してみると確かにおかしいと思うところも。 

元々古いマンションだから廊下とかを歩けば軽く音がなるし走ればそれなりにドスドスと足音も聞こえるはずなのだがそれは聞こえなかった。 
それに風呂場から聞こえた壁を叩く音も聞こえた場所には洗面台があり壁を叩くのはまず無理。 
音の聞こえ方が普通ならあり得ないなり方だった。

そんなことを話すと家族は気味悪がった。ただ、俺は特にその物音から悪意を感じず、どちらかといえばイタズラっぽかったと言うとみなならいいか、となりそれっきりに。 
そしてそれ以降はそんな音も鳴らなくなった。 

あれはなんだったのかといまだにわからないことのひとつである。