000KAZUKIHIRO171011_TP_V

中学の頃苛められてた 
オタだし、よそ者だしという理由で 

「学校休むとか許さない」 
という親の方針でギリギリ不登校はしなかった 

休み時間は屋上につながる(屋上への扉は溶接されてて開けられない)階段の踊り場で、 
一人でぼーっとしてた 
そこは変な場所だった 
ほこりっぽいし、お札をはがしたような長方形の跡、 
そして天井から数本~10本ぐらいの髪の毛が生えてた 
日によって本数は違うけど、天井の壁紙から、 
こう、縫い針に糸を通すと、Uを逆さにしたように糸が通るじゃん? 
ああいう感じで生えてた 

学校に行きたくない 
でも行かないと家で居場所がない 
胃薬を飲みながら頑張って学校に通った 
もうタヒにたくてしょうがなかったけど、 
ためらい傷はできてもそれ以上はできなかった

それでもなんとか卒業することはできた 
もう中学校のことはほとんど記憶を封印して生きてきたんだけど 
成人してからふと夢であの踊り場を見た 
踊り場にたどり着くまでも魑魅魍魎のはびこってる夢だったけど、 
踊り場ではスウィートホームってファミコンのゲームのラスボスのような、 
髪の毛がぼさぼさで長くて、顎が細長くとがってる化け物が 
「お前もこっち来い、こっち来い」 
と誘ってきた 
「嫌だ!行かない!!」 
と声を出すと 
「お前もこっちに来ればよかったのに、こっちに来ればよかったのに!」 
と言われた 

目が覚めたときは体がだるかった 
「どうして封印してた中学のあの場所を夢で見たんだろう」 
と考えると、踊り場に行ってた時期と、 
夢を見た時の自分の状況下が似てた 
本気でタヒぬことを考えてた時だった 
多分、中学ではあの場所に「呼ばれてた」のだと思う