KAZTDSCF2540_TP_V

一人で寂しい岩場道を歩いていると、横の斜面上から小石が転げ落ちてくる。 

すぐに続いて、重い地響きが湧き起こった。 
見上げると、人一人押し潰せそうな大岩が転がり落ちてくるところだった。 
咄嗟にどうすることも出来ず、頭を抱えて蹲る。 

 あははははは! 

場違いな笑い声が響き渡った。 
岩はいつまで経っても、頭の上に落ちてこない。 
ゆっくり目を開くと、大岩は目の前でピタリと停止していた。 
そして楽しそうな声が聞こえなくなるのと同時に、スッと消えたのだという。