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事の始まりは曾祖母の3周忌だった。

近所のお寺まで親戚総出で出掛けていってお経をあげてもらう。ど田舎のお寺なんだけど、綺麗に手入れされててちょうどこの時期なんかはちょっとした紅葉スポットだったりするくらい。間違っても雰囲気が気持ち悪いとか、なんとなく近付きたくないなんてことはない。 
特に問題もなく、無事帰宅。金縛りやらそんなこともなくその日は快眠。

ただ、次の日からが問題だった。 
急激に運気が下がった気がする。何でもないところで転ぶし、失せ物も頻発。青信号で渡っていたら信号無視の車が突っ込んでくること3回。 
まあ、この程度普通なら不注意の一言で済む。ただ丁度同じタイミングで視界の端にちらつく影がある。 
明確な形はなくてただもやっとしたものがスッと視界にフェードインしてくる感じ。 
鯨みたいにでかいのもいれば、猫ぐらいのがちょろちょろしてることもあった。特になにをしてくるわけでもなく、視界の端に現れてはふっと消える。当時学生だったんだけど、ハゲ教師の頭上に現れたときは集中できなかった。なんでそこ。

面倒がってお払いにも行かず、そんな状態を続けること半年。前厄のご案内が来た。受験もあるんだから、との母上について小一時間ほどかかる山間の神社へ。ここも特に良い悪いは感じない。霊感がないから本当のところはわからないが。 
人生初厄払いにドキドキしながら参加。最後に赤い布をもらった。これを2つに裂いて、片方を神社の中に結んで帰れば良いのだとか。 
帰りにおみくじでも引いて帰ろうと神社を見渡したときに、ふと黒い何かが目に留まった。 
今までのとは違って明確な形(日本猿)の形をした黒い影が境内を囲う柵を飛び越えて山の中に入っていった。 
うわ、今厄払いしたばっかじゃん、と思いつつ、とりあえずおみくじ。結果は小吉で、運気が戻ったのかそうでないのかイマイチわからない。 
ただ、帰りに食べたたませんはかなり美味しかった。