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某有名漫画家&彼の父上から直接聞いた話だが(お二人とも鬼籍)、 
彼らが以前住んでいた家の玄関脇の3畳間に「巨大な顔」が出たらしい。
 
そこは編集者の待機部屋で、原稿が遅れると編集者が勝手に布団を敷いて寝るのだが、 
馴れない人は夜中に悲鳴を上げてパンツ1枚で飛び出して来るそうだ。 

試しに父上が寝てみたところ、深夜2時頃にカーテンがもわっと明るくなり、 
開けてみると窓ガラス一杯に能面のような白い女の顔があったという。 

父上が意地になって由来を調べたが、土地にも家にもまったく問題がない。 
実害がないのでそのまま放置し(当時、漫画家は幽霊に構っていられないほど多忙を極めていた)、 
出る理由が分からぬまま、やがて引っ越すことになったそうだ。