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小学生の頃の夏休みにとある県にある、友達の別荘に泊まることになりました。 
全員で十数名ほどで、別荘を持っている友達とは幼馴染です。 

その日は海に全員で行って疲れたので、早くに寝たと思います。 
私は自分の家で無いところで寝ると夜中に必ず起きてしまう癖みたいなのがあります。その時も例外でなく、きちんと夜中に起きてしまいました。 
午前3時ちょっと手前だった気がします。二段ベッドの上で寝ていた私は、すぐ近くにあるカーテンの隙間からこぼれて来る街灯の明かりを受けながらボーッとしてました。 

しばらくそうしたあと、外から窓ガラスかドアか、どちらか分かりませんがそのどちらかを叩くダンダンダン、といった音が少し遠くからしました。最初は驚きました。ですが、ちょっと考えて別に驚くことでもないなー、と考えました。 

夜遅くまで飲んでいたら鍵を閉められた可哀想な酔っ払いの仕業だろう、と。 

それなら気にすることもない、と思って寝返りをうち、また眠ろうと思いました。しばらくドアか窓かを叩く音が聞こえましたが、少ししたあとに止みました。 

安心して寝れると思いました。しかし、止んだと同時にカツ、カツ、カツとハイヒールのような足音が。 
その足音が徐々に徐々に近づいてきます。 
カツ、カツ、カツ、とこちらに近づいて足音は止みました。ほっとしました。そのまま私のいるところまで来てしまうんじゃないかと思ったからです。 

よし、寝よう。そう思った時でした。 

さっきの場所よりも大分近いところでダンダンダン、と。 
時間にして20分くらいでしょうか。力強く叩いたような音でした。 

次の日、友達に知ってる?とも聞けず今もあれが何なのかわかりません。