072Kazuki17103_TP_V

近所に公園の木の下に立った時に左耳に籠ったようなプッシュホンの音がした。 
聞こえてきたのではなく耳の中でぼんやり鳴ってる感覚 
ん?と思ったけど構わずスマホで時間チェックして顔を上げたら 
くもり空だったのに空が雲ひとつない青空になってた 
晴れた♪と思って駅に向かったんだけど、プッシュホンの音は激しくなっていたし 
空がおかしい…青から段々オレンジになり オーロラみたいに紫が混ざっていた。

空がオレンジと紫とか地震の前触れかなと思ってまた歩いたんだけど 
道がなぜかわからない。全然違う道になってた、景色は似てるのに。 
とりあえず駅まで行かないと…と思って焦って 駅があった方角を見たら駅があった。 

全っ然見た事ない駅があった。 
ただの地方の駅から京都駅みたいになってた。 
ここで気付いたが人が全く歩いてない…… 
田舎だからそれは珍しくはないけど 時間帯としてはおかしい…とスマホを取りだしてみたが…電源が切れたまま入らない。 
仕方なく駅に入ってみた、美容室予約してたんでちょっと急がなきゃ、と思った。 

駅に入って ここで漸く ここは別の世界なんじゃないかと気付いた 
駅構内は超近代的、人は沢山歩いていた。でも全員グレーっぽい服におかっぱ頭(男女ともに) 
パニックになりかけてた。 
駅構内の表示を見ても表示は全て半角のカタカナと漢字で「ナキャ嶼惡(これだけ覚えてる)」とか。。 
でかい駅の中なら案内所あるはずだと 探した。 
空港みたいに大きな?のついたコーナーが見えて そこに向かってあるいた。 
するとコーナーに辿り着く前になぜか犬を連れた女性が「どうしたの?」と話しかけてきた 
犬はチワワで黒、目の上に斑点があって可愛くて癒された。 
チワワの頭をころころ撫でながら女性は 「あらら」と言った 
何があらら、なんだろう…と思ったが「道に迷って…というかここはどこですか?○○駅じゃないんですか?」 
と口を開いたら 歩いていたグレーの服の人達が ヒタっと立ち止まって私を見た

チワワ女性は私に5冊くらいのキャンパスノートを見せて 
「今のキャンパスどれ?」と言った 
薄いオレンジから、字体の違う様々なノートから一番見た事があるオレンジのを指差すと 
女性は頷き「丁度左側にEみたいな字の出口あるよね、わかる?」 
「はい」 
「真っ直ぐ歩いて、急いでそこから出て。」と言われて 私はありがとうございますとそのまま 歩いてその出口から出た 自動ドアでアルミ製みたいなおかしなドアだった。 

出た瞬間プッシュホンの音が「ピポパパパパヒホヒヒ!!!!!!!!」と鳴り 
耳痛っ!!!としゃがみこんだ。 
5分くらいヒホヒヒパパピポパパ!!と鳴って ようやく鳴りやんだ時に顔を上げたら 
隣のじいさんの庭にいた。縁側で猫が昼寝していた、 
仕方なくそっと庭から塀を伝って 家に帰った。 
普通に祖母が「もう散髪終わったの?」とか聞いてきて 
ちょっと風邪みたい…と言ってその日は寝た。 
話す相手がいないから書いた でもその世界は堊ヒョテヤ瘡ナ、踰ル荼タョ 
読みにくかったらゴメン